クロップは大宮など3クラブに「より大きな影響力を持つ」
リバプールでのクロップ監督。(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)
ライプツィヒ、ザルツブルクではまず「顧問」的か――。
昨季までリバプールFCを率いたユルゲン・クロップ(Jürgen Klopp)が2025年1月1日からレッドブルグループのグローバルサッカー責任者に就任すると発表され、果たして、このドイツ出身の情熱的なリーダーがレッドブルグループ入りした大宮アルディージャ(法人名はRB大宮株式会社に変更、来季の正式クラブ名は後日発表)と、どのように関わっていくのかが注目されている。
これまで『スカイ』では、クロップは年明けの就任と同時に、「現地で体感するため、何度も出張する考えだ」として、各国のレッドブルグループのクラブを訪問し、まずスタジアムなどを実際に訪れることになると報じていた。
さらに『ビルド』では、クロップの当面の役割についてもレポート。本人はこの世界レベルでレッドブルグループの“責任者”になることに、より大きなやりがいを感じたという。
まずはRBライプツィヒ、レッドブル・ザルツブルクといったすでに結果を残している「旗艦」の2クラブについては、顧問的な役割にとどまりそうだという。
一方、日本の大宮アルディージャ、アメリカのレッドブル・ニューヨーク、ブラジルのレッドブル・ブラガンティーノの3チームでは、「監督、チーム、組織について、より大きな影響力を持つはずだ」と見ている。世界的な組織に発展させていくための基盤づくりであり、その3チームのレベルアップに、まず力を入れるだろうと予想している。
『スカイ』によると、クロップは来年1月から年俸1000万ユーロ(約16億円)~1200万ユーロ(19.5億円)、5年契約を締結したと報じている。いずれは、より自由にグループのために働くことになるという。
RB大宮株式会社が発足し、今月には元ドイツ代表FWマリオ・ゴメス氏がレッドブルのテクニカル・ダイレクターとして来日し、ファンとの意見交換会、メディア説明会にも臨んだ。13日の福島ユナイテッドFC戦ではNACK5スタジアムで、勝利とJ2復帰決定の瞬間を体験している。さらに大宮は10月19日のホームでのFC今治戦で引き分けか勝つと、今季のJ3優勝を決める。
クロップが大宮でのさまざまなプロジェクトに、どのように関わっていくのか。とても楽しみだ。