【鹿島】中後采配は不発、左MF起用の鈴木優磨「監督が狙っていた感じとは少し違っていかもしれない」
鹿島の鈴木優磨。写真:松村唯愛/(C)Yua MATSUMURA
右から崩してファーから合わせる。屈強な福岡DF陣を前に、理想的なチャンスは作れず。
[J1 34節]鹿島 0–0 福岡/2024年10月19日14:00/カシマサッカースタジアム
中後雅喜監督の初陣、鹿島アントラーズの鈴木優磨はアビスパ福岡との一戦、4-2-3-1の左MFで先発出場したが、狙っていたような攻撃を見せられず、決定機もほとんどなくスコアレスで引き分けた。
鈴木は理想の攻撃は描けていたものの、福岡の堅守の前で、それが通じなかったと悔やんだ。
「監督が狙っていた感じとは少し違っていかもしれないです。右サイドで攻撃の起点を作り、俺が仕留めるイメージがあったと思うけれど、今日はあまり右が機能しなかったかなと感じました。右からのクロスがもっとあったら良かったかなと」
この戦い方が継続されるかは分からない。理想と現実は異なり、鹿島のエースは何よりほとんど決定的な機会を作れなかった状況に、少なからず戸惑いを感じていた。
「選手によって変わる部分はあり、チームとしても、今日は決定的なチャンスを作れなかったことが悔しい部分です。新しいやり方を始めたばかりですが、そこはチームとしてしっかり作っていかないといけないかなと」
「(師岡柊生が最前線に入ったが?)体が強いんでね。でも今日の相手もそれを強みにしているディフェンスだったので、そこで勝負しても難しさはあった。だから3バックの間に入るとか、(ポジショニングで優位に立てるような)ポジションをとって勝負していくところが必要だと思います。彼もまだ1トップに慣れていないので、チームとしてまだまだ積み上げていかないといけないです」
「左で作って、右に変えて、クロスを仕留めていくということができればいいかなと。そういうシーンが少なかったので、難しかったです。右サイドの深いところを取れなかったというのがあるかな。裏を取れたら、相手はもっともっと怖かったと思いますが、それが足りなかったかなと」
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選手が戸惑いながらプレーし、攻撃の形を作れない……。昨シーズンの悪い時のデジャブ(既視感)は幻であってほしいが。中後体制は勝点1を掴んで、ひとまず4位の座をキープした。