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堂安律が佐野海舟との対決に「マインツのサッカーに海舟のプレーが合っている。彼が生きるチーム」。フライブルク、マインツとスコアレスドローで順位を落とす

堂安律。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

4-2-3-1や5-4-1…、「どんだけタスク多いんだと」ウイング、右MF、ウイングバックとして様々な役割をこなす

[ブンデスリーガ 9節]フライブルク 0-0 マインツ/2024年11月4日/オイローパ=パルク・シュタディオン

 ドイツ・ブンデスリーガ9節、SCフライブルクは1.FSVマインツ05とスコアレスで引き分けて、勝てばリーグ3位に上がれたなか6位へ順位を落とした。フライブルクのサッカー日本代表(SAMURAI BLUE)堂安律は4-2-3-1の右MFで先発出場し、状況に応じて5-4-1の右ウイングバックにも入って88分までプレーした。

 ドイツメディア『ZDF』は、カップ戦などとの連戦が続くフライブルクについて「明らかに疲れている90分間だった」と、なかなかパフォーマンスが上がらずにいたチーム状態を評した。佐野海舟を中心としたマインツの守備が90分間、早めのチェックを怠らずフライブルクにテンポの良い攻撃をさせなかった。

「マインツとやるといつもこんな感じで、そこに驚きはないですけど、観ている人も退屈だったと思うし、僕らもなんか楽しくないなと感じながらやっていました。全ていい試合はできないし、勝つこともできないので、勝点1を取れたことをポジティブに捉えています」

 堂安はウイング、右MF、ウイングバックと、それぞれの役割を理解しながら対応。ただ、なかなかゴールに向かう推進力を発揮できなかった。ゴール期待値はフライブルクが0.77、マインツが0.52。決定機数はフライブルクなし、マインツ1回という内容だった。

「ボールを持っている時は(最終ライン)4枚でボールを回し、攻撃と守備は表裏一体なので、ボールを奪ったあと後ろに人数がいると、そこからなかなか難しくて。逆に5枚だと、ボール失ったあと、まず戻らないといけない。どれだけタスクが多いんだと。それによってチームの戦いの幅は広がっていると、監督から言われています」

 堂安が中央でボールを受けようとすると、そこに立ちはだかったのが佐野だった。二人の対決は限られたが、明らかに真ん中でギャップを突こうとすると、かなり警戒されていた。

「特にマッチアップになることはあまりなかったですけど、マインツのサッカーに海舟のプレーが合っているし、彼が生きるチームだなと思います」

 堂安は粘り強く対応してくるマインツのスタイルに佐野がとてもフィットしていると感じていた。

「クリーンシートは久々で、チームとして良かったです。守備の強度のところは上がっています。ただ僕は攻撃の選手なので、攻撃ところで見せ場を作れなかったのは一つ課題です」

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 フライブルクは5勝1分3敗の勝点16で6位。11月8日にはアウェーでウニオン・ベルリンと対戦する。