ドルトムント撃破、佐野海舟が懸けるマインツへの想い「今いるところで自分に何ができるかという方が大切」
マインツの佐野海舟。(Photo by Juergen Schwarz/Getty Images)
ロングフィードからゴールの起点にもなる。
1.FSVマインツ05が11月19日のドイツ・ブンデスリーガ1部11節、昨季UEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)準優勝の強豪ボルシア・ドルトムントに3-1の勝利を収めた。待望の今季ホーム初勝利に。マインツの佐野海舟は4-2-3-1のボランチでフル出場し、勝利に貢献した。
CLのシュトゥルム・グラーツとの激闘から中3日のアウェーゲームという厳しい日程だったドルトンムントは立ち上がりから反応が鈍く、27分にCBエムレ・ジャンが一発レッドカードで退場処分を受ける。立ち上がりからアグレッシブに戦うホームチームは数的優位に立つと、36分、イ・ジェソンの得点で先制すると、一時同点にされたものの3-1と引き離して勝利を収めた。
シュート数13本(枠内9本)対2本(同1本)という一方的な内容に。佐野はロングフィードから得点にも関与した。
佐野は前節SCフライブルク戦(△0-0)のあと、ドイツでのパフォーマンスについて次のように語っていた。
「(試合結果も残せてきて、ポジティブな感触が増えてきた?)増えましたし、それをどうつなげていくか。ポジティブな気持ちになれてきて、それを継続しながら、毎試合出ている課題や反省を見つめて、直して。でも、それをチームの勝利にもっとつがねられるように頑張りたいです」
少し早いが……より大きなクラブでプレーしたいという意欲も? 鹿島アントラーズを退団して、まだドイツに渡ったばかりでもある。そんな質問を受けると、佐野は少し首を捻って答えた。
「今までのサッカー人生で、そういう想いはあまりなくて、もちろん上を目指していますけれど、今いるところで自分に何ができるかという方が大切だと思っています。一つずつやる。それしか自分にはできません」
英語やドイツ語の勉強もしているという。自分からもっと要求もしていきたいと課題も挙げる。
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マインツのために、何ができるか――。そこだけにフォーカスして、佐野はドイツで闘っている。