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【採点・寸評】“狭いピッチ”で小川航基と伊東純也が結果を残すも、先発4人やや低めの評価。GK鈴木彩艶がもたらす日本の新たな強み。サッカー日本代表、中国を下しW杯出場へ王手

(C)SAKANOWA

5人に及第点。

[北中米W杯アジア3次予選 第6戦]中国代表 1-3 日本代表/2024年11月19日21:00(現地20:00)/廈門白鷺体育場

 2026年の北中米ワールドカップ・アジア最終予選(3次予選)第6戦、サッカー日本代表(SAMURAI BLUE)が小川航基の2ゴール、板倉滉の1得点で、中国代表に3-1の勝利を収め、5勝1分で勝点16に伸ばした。日本は次戦3月20日のバーレーン代表戦(会場:埼玉スタジアム)で勝つと、3試合を残してW杯出場権を獲得する。

 この試合に出場した選手の採点と寸評をまとめた。

◎採点
ポジション
背番号 選手名 採点
寸評
※通信簿にちなみ5段階評価で採点。
「5」が最高、「1」が最低。
対象は原則プレー時間20分以上

▼先発
GK
1 鈴木彩艶 4
相手の危険なプレーもあるなか、ひるまずハイボールを処理。弾くのではなく、確実にキャッチできるのは日本の新たな強みだ。

DF
16 町田浩樹 3
ニアですらして板倉弾をアシスト! 失点時は先にボール奪取へ行きたかった。迫力のある守備も見たい。

4 板倉滉 3
中国へ大きなダメージを与えた2点目をダイビングヘッドで奪取。ラインを上げきれず、間延びが生じた。リベロを担っていくのであれば、状況に応じた仔細なラインコントロールは課題に。

22 瀬古歩夢 2
久々のチャンスを得たが、周囲との連係がしっかり噛み合わず。失点シーンは止められたはずだ。

MF
6 遠藤航 3
随所でなんなら1対2でもボールを奪い切っていった。守備の負担はかなりかかっていたが、唯一ボールを奪えなかったシーンが失点に直結した。

17 田中碧 2
鎌田投入後は持ち前のスペースへの飛び出しから決定機も作った。ただ後半途中までは豪州戦に続き、後方の空いた位置でボールを受け、チームに推進力をもたらせず、修正も見られず同じように停滞感を招いた。

13 中村敬斗 2(▽65分)
期待されたものの、引きながらパスを受ける場面が続き、高い位置でプレーできず。

14 伊東純也 4(▽77分)
久々の先発出場で起点となったが、“狭いピッチ”も影響して打開しきれず。そのなかでキック精度を発揮し、CKから2点目を演出し、3点目をアシストしてみせた。

8 南野拓実 2(▽64分)
田中と中村が低い位置でプレーしたため、吸収されて持ち味を出せず。

20 久保建英 3(▽85分)
停滞感を打破するように、ボールを持つと揺さぶった。フィニッシュワークで得点に直結させる確率を上げたい。

FW
19 小川航基 4(▽77分)【MAN OF THE MATCH】
まさにストライカー。逆に“狭いピッチ”が、久保&伊東のキックから武器である高精度ヘッダーを引き出した。乗れずにいた流れを断ち切る一撃だった。一方、流れの中で起点になりきれなかったのは課題。

【交代出場】
MF
15 鎌田大地 4(▲64分)
より高い位置でボールを収めて、質の高いパスワークを実現。

MF
7 三笘薫 3(▲65分)
スペースが限られ、縦への仕掛けもカットインも不発に。一方、パサーとしてのセンスも発揮。

MF
3 橋岡大樹 ―(▲77分)
ウイングバックに入り、「右・守備的、左・攻撃的」のバランスを模索。

FW
9 古橋亨梧 ―(▲77分)
昨年10月以来のフル代表でのプレー。負けている相手があまり前へ出てこないため、スペースを突く効果的な動きは見せられず。

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MF
11 前田大然 ―(▲85分)
ハイボールを早めに上げてこようとする中国の最終ラインへ強烈なプレスをかけて、試合を締めた。