【神戸】決勝点を引き出した大迫勇也「全員がゴールへ向かえた良い得点」。2冠&ACLへ「どこかアッサリしています」。天皇杯、神戸がG大阪を下し5大会ぶり二度目の戴冠
天皇杯を制した神戸の(右から)山口蛍、大迫勇也、酒井高徳、武藤嘉紀。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
「個人的にはやっと体が慣れてくれた感じだったので、また次から楽しみです」
[天皇杯 決勝]G大阪 0–1 神戸/2024年11月23日14:00/国立競技場
第104回 天皇杯決勝、ヴィッセル神戸が宮代大聖のゴールでガンバ大阪に1-0の勝利を収めた。神戸は2019年度の99回以来、5大会ぶり二度目の優勝を果たした。
64分の決勝点は、前線の全員が連動する理想的な形から生まれた。後方からのフィードにトップ下に入った佐々木大樹が競り合い、ボールがこぼれる。
そこでエース大迫勇也が確実にボールを収めて、迷わず左サイドへ展開。武藤嘉紀のシュートのこぼれたところを宮代が詰めた。
セカンドボールを確実に拾って起点となった大迫は、武藤嘉紀がスペースを突こうとしている動きが「イメージで、見えていました」と言う。そして「全員がゴールへ向かえた良い得点でした」と、神戸の個と組織の特長が凝縮されていた決勝点に頷いた。
「ケガをしていたので、なかなかコンディション的にも良くなかったです。今日しっかりと80分から85分間(83分に山口蛍と交代)とプレーできて、またコンディションが上がっていくと思います。何よりチームが勝てたことが嬉しいです」
「ヴェルディ戦(△1-1)も出られず、ケガで休む時間が長かったので調整するのも難しかったです。スタメンで出ることに責任感を持ってプレーできました。チームが勝つために、本当にちょっとしたところの差で勝てると思っていました。そこを(直近の東京V戦から)変えられて良かったです」
チームとしても、インターナショナルマッチウィークを挟んでいきなりタイトルマッチという変則的な日程となり苦心した。大迫自身はそのケガもあったため、今月1日のジュビロ磐田戦(〇2-0)以来となる公式戦の出場となった。
「全体的に重い感じの試合で、そこは反省点。僕らがやるべきことを、もっと徹底してやらなければいけないと思います。ただ、相手もそんなにゴール前へ入ってくる怖さがなかったので、僕ら前の選手たちが隙を狙えれば点を取れると思っていたので、その通りになって本当に良かったです」
2年連続のタイトル獲得。大迫はどこか淡々としていた。
「リーグ戦も ACLもあるので、どこかアッサリしています。本当、次へ切り替えないといけないし、個人的にはやっと体が慣れてくれた感じだったので、また次から楽しみです」
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神戸は11月26日のAFCアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)エリートのセントラル・コースト・マリナーズ戦を経て、30日にはリーグ37節の柏レイソル戦に臨む。柏戦で勝つか引き分けると、翌日のサンフレッチェ広島の試合結果によっては、リーグ2連覇が決まる。