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ノイアー19年のプロ人生初のレッドカード。奇しくもケイン不在…バイエルンがDFBカップでレバークーゼンに敗れ、早くも1冠を失う

DFBカップ・ラウンド16のレバークーゼン戦、バイエルンのノイアーがレッドカードを受ける。(C)Midori Ikenouchi

パヴロヴィッチ復帰は朗報だったが。

[DFBカップ ラウンド16]バイエルン0-1レバークーゼン/2024年12月4日(現地3日)/アリアンツ・アレーナ

 現在ブンデスリーガで首位に立つバイエルン・ミュンヘンがDFB杯(ドイツカップ)ラウンド16、リーグ戦では7ポイント差の3位につける昨季2冠を達成しているレバークーゼンを迎え、大きな注目を集めた。

 ソールドアウトとなった75000人の観客は今季一といえる大きな応援を送り、アリアンツ・アレーナは熱気に溢れ返った。2日前のブンデスリーガの対ボルシア・ドルトムント戦で太ももを負傷したハリー・ケインは欠場に。一方、10月の対VfBシュツットゥガルト戦で負傷し、手術を受けたアレクサンダル・パブロヴィッチの復帰戦となった。

 序盤から双方のアグレシブな攻撃が続くなか、14分、バイエルンのエドモン・フェイサル・タプソバとダヨ・ウパメカノに相次いでイエローカードが出される。やや荒れそうな気配が漂う。

 その3分後だった。レバークーゼンのヨナタン・ターが放ったロングシュートを、ジェレミー・フリンポンがスルー。するとペナルティエリア手前でGKマヌエル・ノイアーがフリンポンをストップ。ノイアーはレッドカードを提示されて、退場処分となった。

 10人と数的不利でのプレーを余儀なくされたホームチームは、ノイアーの代役として24歳のイスラエル代表GKダニエル・ペレツがゴールマウスに入る。ただし最近絶好調だった『10番』レロイ・ザネをベンチに下げざるを得なくなる。

 そしてスコアレスで迎えた後半の69分、レバークーゼンのネイサン・テラが放ったヘディングシュートで、アウェーチームが先制する。

 バイエルンのサポーターは応援を一段と強め、奮い立つ選手たちは数的不利をものともせず、その後何度もチャンスを作り出していった。しかし……スコアは0-1のまま試合終了を告げるホイッスルが鳴った。

 バイエルンのヴァンサン・コンパニ監督は試合後の記者会見で、「ノイアーのあのレッドカードは、サッカープレイヤーであれば誰にでも起こり得ること。起きるか、起きないかはフィフティ:フィフティの確率。あと2、3歩ずれるべきでした」と守護神をかばった。

 ノイアーは19年のプロ生活で初めてのレッドカードでの一発退場に。とはいえ、このレッドカードが今回のDFBカップ敗退の大きな要因となってしまった。バイエルンの21回目のポカール制覇の目標は、奇しくもケイン不在の一戦で、しかも昨季リーグ王者の前で早くも潰えてしまった。

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 リハビリ中の伊藤洋輝はベンチ外だった。

photo and text by Midori Ikenouchi