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松本山雅サポーターが福島からの来場者に震災関連の『不適切発言』。「偏見や非難は絶対にあってはならない」

(C)SAKANOWA

シャトルバス内で、エックスの投稿から発覚。現在、事実確認を調査中。

 J3リーグの松本山雅FCは12月5日、1日にサンプロアルウィンで行われたJ2昇格プレーオフ福島ユナイテッドFC戦のあとの帰宅のシャトルバス内で、松本サポーターから福島サポーターに対し、東日本大震災に関する不適切な発言があったとして謝罪した。

 松本は「帰宅時のシャトルバス内で、松本山雅FCサポーターによる不適切な発言があったとする、X(旧Twitter)の投稿を弊社にて確認し、以降、弊社宛にも両クラブサポーターより本投稿に関するご報告をいただいております」として、次のように謝罪している。

「投稿内容の事実関係につきましては調査中ですが、このような事態になっていることは、弊社として大変遺憾でございます。甚大な被害をもたらした未曾有の大災害の被災地の方々に対するいわれのない偏見や非難は絶対にあってはならないことで、本件につきましては、Jリーグおよび福島ユナイテッドFC様にもご協力をいただきながら、毅然とした態度で適切に対応して参ります。いずれにおきましても、サッカーファミリーの一員として、『リスペクト』の精神で相手の気持ちを考え、思いやりのある言動を今一度心がけていただきますようご協力をお願いいたします」

 一方、福島も同日、公式サイトで「12月1日のJ2昇格プレーオフ準決勝 松本山雅FC戦後のシャトルバス内にて、当クラブサポーターに対して不適切な発言があったという投稿がSNS上で確認されました」としたうえで、次のように呼び掛けている。

「未曾有の大災害の被災地である福島県は日本国内外よりあたたかいサポートを受け、復興へ歩み出し、今も県民の皆さまはそれぞれの場所で戦い続けています。そして私たちは『震災を経験したクラブだからこそできるものは何か』を常に問いながら、活動を続けてまいりました。

 現在、松本山雅FCさまを中心に事実関係を確認中ですが、一般社会同様に不適切な発言や誹謗中傷、差別的言動、暴力や暴言は、いかなる理由があっても許されません。 当クラブのファン、サポーターのみなさまにおかれましては引き続き『リスペクト』の精神を持った言動を心がけていただきますよう、よろしくお願い申し上げます。 福島ユナイテッドFCはこれからも風評被害や差別的発言に屈することなく、さらに強くたくましく戦ってまいります。引き続き、熱い後押しをよろしくお願いいたします」