【移籍】横浜FMの上島拓巳がアビスパ福岡へ完全移籍「横浜F・マリノスのアタッキングフットボールを自分なりのスタイルで抑え込みます」
横浜FMの上島拓巳。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
ACLの悔しさを晴らすため、「忘れ物を取りに帰るという気持ちで常に戦っていました」。しかし――。
J1リーグの横浜F・マリノスは12月12日、DF上島拓巳(Takumi KAMIJIMA)がアビスパ福岡に完全移籍することが決定したと発表した。
上島は横浜FMのサポーターへ次のように感謝を伝えている。
「このたび、アビスパ福岡へ移籍することになりました。まずは公式戦61試合という過密日程のなか、結果が出なくても、遠く離れた異国の地でも応援し、サポートしていただいたファン・サポーターの皆さん、本当にありがとうございました。この 2年間でタイトルを取ることができず、一緒に喜ぶことができなかったことがとても心残りです。
特にクラブとして悲願でもあるACLのタイトルを目前にし、2,000人ものファン・サポーターの皆さんの後押しがあったにもかかわらず、残念な結果になってしまったことが今でも本当に悔しいです。もっとこうしておけばよかったと今でも思います。 その気持ちを忘れたことはないですし、レギュレーションが変わったACLエリートになってからも、忘れ物を取りに帰るという気持ちで常に戦っていました。
そしてグループリーグの突破が目前になり、来年の決勝トーナメントに向けてという中でこの決断をしました。
長い間悩みましたが、この決断に後悔はありません。あとは横浜 F・マリノスのすばらしい仲間たちに託しました。2年間という短い時間でしたが、横浜F・マリノスでプレーできた時間は本当にすばらしいものでした。僕のサッカー観を変え、 選手としても、一人の人間としても大きく成長できたと思っています。
来年からは対戦相手になりますが、横浜F・マリノスのアタッキングフットボールを自分なりのスタイルで抑え込みます。2年間本当にありがとうございました!」
一方、福岡サポーターに向けて、次のように決意を示している。
「皆さんお久しぶりです。5年ぶりにアビスパ福岡でプレーさせていただくことになりました。アビスパ福岡を離れてからの4年間、クラブはJ1リーグに定着し、ルヴァンカップ優勝など着実に成長している姿を見てきました。今回クラブとして、J1リーグでの上位争い、ACLE出場、そしてより多くのタイトル獲得という次のステップに向かうために力を貸してほしいという非常に熱意のあるオファーをいただきました。僕自身がこの4年間でどれだけの成長をできたのかは分かりませんが、素晴らしいクラブでたくさんの経験を積むことができました。自分の持っている全てをこのクラブに注ぎ、アビスパ福岡のために熱く闘います!」
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27歳になる上島のこれまでのキャリアは、ユーカリが丘サッカークラブ ― 柏レイソルU-12(青菅小) ― 柏U-15(井野中) ― 柏U-18(日体大柏高) ― 中央大学 ― 柏 ― 福岡 ― 柏。福岡には柏から期限付き移籍していたJ2時代の2020シーズン以来の復帰となる。