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菅原由勢にとってチャンス、ピンチ!? プレミアリーグ最下位サウサンプトンがラッセル・マーティン監督解任

菅原由勢。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

これまでわずか1勝、自信のあった「育成路線」が裏目に…。

 イングランド・プレミアリーグのサウサンプトンFCは12月16日、ラッセル・マーティン監督を解任したと発表した。

 これまで1勝2分13敗の勝点5で最下位に低迷。サッカー日本代表の菅原由勢らを加えたものの、若手主体の路線が裏目に出てしまった。

 確かにブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFCなどは若手の台頭が光り、ここまで躍進を遂げてきた。ただ、セインツでは、一気に突き抜けていくようなタレントが見当たらず。そのあたりの“育成路線”の難しさを露呈している。

 24歳の菅原もレギュラーポジションを掴み切れずにいる。課題である守備強度は、プレミアレベルでは厳しく、切磋琢磨しながらその課題と向き合い取り組んでいる最中だ。

 クラブの声明は次の通り。

――◇――◇――◇――

 私たちは男子トップチームの監督であるラッセル・マーティンと決別するという難しい決断を下しました。

 今シーズン開幕を迎えるにあたり、世界最高で最も競争力のあるトップリーグで戦う環境に再適応するため、私たち全員が直面するであろう課題を理解して臨みました。

 しかし、現実はこの通りです。理事会はラッセルと彼のスタッフをサポートし、私たちの期待について、オープンで透明性のあるものにして伝えてきました。私たちは皆、成績の向上が急務であることを認識し、同じ見解を示してきました。

 この場を借りて、ラッセルと彼のスタッフがこの1年半の間、ピッチ内外でクラブに与えてくれた努力と献身に感謝します。サウサンプトンFCに関わる全ての人が、昨シーズンの素晴らしい思い出、特に5月のプレーオフ・ファイナルでの勝利をいつまでも忘れることはありません。

 後任監督が決まるまでの間、現U-21代表監督のサイモン・ラスクが暫定的に指揮を執ります。

 その一方で、私たちはアカデミーを通じて才能を開花させ続けていることに勇気づけられています。私たちは、若い選手たちの貢献を誇りに思っており、それがクラブに関わる全ての人たちの力と誇りの源であり続けると確信しています。

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 また、ファンの皆さまの継続的なサポートと前向きな姿勢にも深く感謝しています。私たちはチャンピオンシップとプレミアリーグの間にある大きな差を目の当たりにしていますが、たとえ結果が思うように出なかったとしても、皆さんの理解と情熱が私たちのクラブに対する長期的なコミットメントの原動力となり続けています。