イメージとちょっと違った? Jリーグが2026年上半期特別大会の概要発表、PK戦完全決着制
写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
「J1」「J2・J3」分けて特別大会に。
Jリーグは12月17日の理事会で、2026-27シーズンへの移行を前にした、2026年上半期についてJ1とJ2・J3で「特別大会」を開催すると発表した。
ファンやサポーターからもアイデアを募ったなか、当初から「各地域大会→決勝ラウンド」が理想的ではないかと、SNSあるいは内田篤人氏ら元選手OBのユーチューブ番組などでも盛り上がった。
ただ、「J1リーグ特別大会」と「J2・J3リーグ特別大会」に分けて開催されることになった。埼玉ダービー、千葉ダービーの真剣勝負、東北大バトル、広島や長崎の新スタジアムにJ2やJ3のサポーターが訪れる、北海道や沖縄への他カテゴリーから多くのサポーターの遠征……そのようなイメージだった。しかし、ACLやルヴァンカップとの兼ね合いもあり、このような様式に落ち着いたようだ。
SNSでは「面白そう」「選手育成につなげられれば」といった声がある一方、「J1のクラブは変わり映えなくてつまらない。J2・J3の混合大会は羨ましい」「せっかくならJ1・J2・J3ごちゃ混ぜでやってほしかったな」という声も出ている。
「特別大会」の大会方式などは次の通り。
■「特別大会」の概要
☆ J1リーグ特別大会
・J1 20チームが参加/全200試合
・地域リーグラウンド、プレーオフラウンドで構成
・PK戦による完全決着方式
・降格はなし
・優勝クラブはAFCチャンピオンズリーグエリート2026-27の出場枠を獲得
・「勝点1ごと」「最終順位ごと」の特別助成金を設定(総額12億円)
☆ J2・J3リーグ特別大会
・J2・J3 40チームが参加/全400試合
・地域リーグラウンド、プレーオフラウンドで構成
・PK戦による完全決着方式
・昇格・降格はなし。JFLとの昇降格もなし
・「勝点1ごと」「最終順位ごと」の特別助成金を設定(総額6億円)
※大会名称、ラウンド名称は仮称
※シーズン移行期はこの2大会のみを開催
■J1リーグ特別大会
大会方式
J1 20チームが参加
1)地域リーグラウンド(全180試合) 地域ごとに2グループ(各10チーム)に分け、各グループで2回戦総当たり(ホーム&アウェー方式)のリーグ戦を行う。
※グループ分けは、2025シーズン終了後の昇降格を経て決定
※降雪地域(2-3月頃にホーム開催ができない)クラブのバランスや、同都道府県クラブができる限り同グループになるようになど、調整の上で決定
2)プレーオフラウンド(全20試合) 各グループの同順位同士でホーム&アウェー方式の2試合を行い、最終順位を決定する
試合方式
1)地域リーグラウンド 90分間(45分ハーフ)の試合を行い、勝敗が決しない場合はPK戦によって決定する。
勝点:90分での勝利3点、PK戦による勝利2点、PK戦による敗戦1点、90分での敗戦0点
※延長戦は行わない
2)プレーオフラウンド 90分間(45分ハーフ)の試合を行い、勝敗が決しない場合は引き分けとする。 ただし第2戦終了後に勝敗が決しない場合は30分間(15分ハーフ)の延長戦を行い、それでも決しない場合はPK戦を行う。
賞金
1位:1.5億円
2位:6000万円
3位:3,000万円
理念強化配分金 (競技順位) 総額8.1億円
理念強化配分金 (人気順位) 総額2.7億円
特別助成金 ※地域リーグラウンド 勝点1ごとに200万円、総額10.8億円
特別助成金 ※プレーオフラウンド 1~20位の最終順位ごと、総額1.2億円
ACLエリート (2026/27)出場枠
・J1リーグ2025シーズンのACLエリート枠を「通常の3枠」から「2枠」とする。
・J1リーグ特別大会のACLエリート枠を「1枠」とし、1位クラブが該当する。
・枠の順番の詳細
1枠目:2025明治安田J1リーグ:優勝
2枠目:2026J1リーグ特別大会:優勝
3枠目:2025明治安田J1リーグ:準優勝
※重複等によって繰り上げがある場合は、2025明治安田J1リーグ順位より繰り上げる
※ACL出場枠についてはAFCクラブコンペティションランキングによって変動の可能性あり
■J2・J3リーグ特別大会
大会方式
J2 20チーム、J3 20チームが参加
1)地域リーグラウンド(全360試合)
地域ごとに4グループ(各10チーム)に分け、各グループで2回戦総当たり(ホーム&アウェー方式)のリーグ戦を行う。
※グループ分けは、2025シーズン終了後の昇降格を経て決定
※降雪地域(2-3月頃にホーム開催ができない)クラブのバランスや、同都道府県クラブができる限り同グループになるようになど調整の上で決定
2)プレーオフラウンド(全40試合) 各グループの同順位同士の4チームで1試合制のノックアウト方式を行う。2回戦は勝利チーム同士、敗戦チーム同士で試合を行い、各トーナメント内での順位を決めて、最終順位を決定する。
試合方式
1)地域リーグラウンド 90分間(45分ハーフ)の試合を行い、勝敗が決しない場合はPK戦によって決定する。
勝点:90分での勝利3点、PK戦による勝利2点、PK戦による敗戦1点、90分での敗戦0点 ※延長戦は行わない
2)プレーオフラウンド 90分間(45分ハーフ)の試合を行い、勝敗が決しない場合は30分間(15分ハーフ)の延長戦を行い、それでも勝敗が決しない場合は、PK戦を行う。
関連記事>>【移籍】三笘薫、久保建英がマンチェスター・ユナイテッドへ? ラッシュフォード退団濃厚で待望論再燃、求められる「チームプレーヤー」
賞金 1位:1,500万円、2位:750万円、3位:250万円
特別助成金 ※地域リーグラウンド 勝点1ごとに50万円、総額5.4億円
特別助成金 ※プレーオフラウンド 1~40位の最終順位ごと、総額6000万円