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札幌、浦和、広島…19年率いたミシャのいないJリーグ開幕に

ミハイロ・ペトロヴィッチ監督。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

序盤で失速したチームがその力を必要とする可能性も!?

 FC東京は12月21日、松橋力蔵監督の就任を発表した。これでJ1からJ3の60チームの2025シーズンの体制が事実上固まった。

 川崎フロンターレを率いてきた鬼木達監督が、鹿島アントラーズに就任。アビスパ福岡に昨季初タイトルをもたらした長谷部茂利監督は川崎フロンターレへ。長年クラブを率いた指揮官の”移籍”がトピックスに挙げられる。

 なかでも、北海道コンサドーレ札幌を7年間率いたミシャことミハイロ・ペトロヴィッチ監督だが、複数のクラブが招へいを検討したものの、正式オファーには至らなかった。2006年途中からサンフレッチェ広島(6年)、浦和レッズ(6年)、札幌(7年)とJリーグで通算19シーズンを率いてきた(今季までJ1・16年連続)。

 2025年は、そんな”いつもいた”ミシャがいないなかでシーズン開幕を迎えることになる。

 67歳という年齢を考慮すると引退も検討していると本人は明かしていた。もちろん、2025年のシーズンは2月に開幕し、6月まで一気にシーズンが進むスケジュールが組まれている。その日程を考慮すると、もしかすると……序盤で失速したチームがミシャの力を必要とする可能性はなくはない。

 とはいえミシャ式の3-4-2-1は浸透させるまでにある程度の時間が必要と言われる。が、すでにそのスタイルを経験した選手も少なくなく、そういったタレントが軸になっているチームであれば、その課題は解消されるかもしれない。

 何よりペトロヴィッチ氏が気迫を漲らせ、ファイティングポーズをとり続けられるかどうかも重要なポイントになる。

 多くの選手、指導者が影響を受け、サッカー日本代表(SAMURAI BLUE)森保一監督もサンフレッチェ広島ではミシャのもとコーチとして一緒に仕事をしていた(そのあと広島監督に)。その経験を広島監督時代の成功、現在の代表の3バックシステムにつなげている。

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 あるいは、クラブの管理職的なポスト、もしくはアジアのみならず海外のクラブから声がかかることもあり得る。いずれにせよJリーグに一つのスタイルとして確立された“ミシャスタイル”は、それを体感した選手・スタッフにより継承、あるいは進化する方向性に向かおうとしている。