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【浦和0-3川崎】目標の「3得点以上」で5連勝達成。家長の洒脱なパスから山根ボレー弾!

川崎の小林悠(2019年11月撮影)。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

4試合ぶりの無失点勝利!鬼木監督「焦れずに戦い、後半につなげた」、大槻監督「負けるとしても一つスコアを動かしたかった」。

[J1 17節] 浦和 0-3 川崎 /2020年9月20日/埼玉スタジアム

 J1リーグ首位の川崎フロンターレが山根視来、小林悠、レアンドロ・ダミアンのゴールで浦和レッズに3-0で勝ち、リーグ戦の連勝を「5」に伸ばした。4試合ぶりの無失点勝利も達成した。

 政府の方針に基づき、Jリーグは今節から観客数の条件を緩和させ、埼玉スタジアムでは計6357人が来場した。スタジアム全体を満遍なく観客が埋める形になり、拍手も“迫力”を増して、浦和の選手たちを後押しした。

 試合は立ち上がりから両チームともにハイラインを保ち、限られたスペースで激しい攻防が展開された。ホームチームが押し込む時間もあったが、飲水タイムを挟むと、川崎のペースが上がる。

 すると37分、バイタルエリアを攻略した川崎は、右サイドからペナルティエリアに入ったところで家長昭博が起点を作る。家長はフワリとボールを浮かせる洒脱なパスを中央に放つと、山根が狙い澄ましたボレーでゴールネットを揺らす。

 さらに後半立ち上がりの50分、再び敵陣を攻略すると、齋藤学のクロスを小林悠がヘッドで合わせて2-0とリードを広げた。

 対する浦和はマルティノス、興梠慎三、長澤和輝、武藤雄樹と攻撃的なカードを投入して、反撃を試みる。マルティノスと山中の左サイドから何度か打開を図るが……。川崎もジェジエウと谷口彰悟を中心とした守備陣が踏ん張る。

 そしてアディショナルタイム、レアンドロ・ダミアンがトドメの3点目! チームとして目標に掲げる「1試合3得点」をこの日も達成。5連勝をすべて3ゴール以上で成し遂げた。 

 チームとしての意識の共有、完成度の高さで差を見せ付けた川崎が、久々の完封勝利で、勝点を「47」に伸ばし、2位セレッソ大阪とは8ポイント差に広げた。

 川崎の鬼木達監督は試合後、立ち上がり浦和のプレッシングに苦しんだと語る一方、「相手が飛ばしてきたところで焦れずに戦えたことが、後半の戦いにつながりました」と振り返った。

 一方、浦和の大槻毅監督は「3点取られて本当に悔しい思いが強いです。局面で上回られてしまい、もう少し成長したいと思いました。選手たちは2点目を取られてから、結果的に失点してしまいましたが、前へ向かう姿勢を見せてくれました。そこを次につなげたいと思います」「負けるとしても、スコアを一つは動かしたかった」と語った。

 両チームのメンバーは次の通り。

▽浦和レッズ
▼先発
GK
1 西川 周作
DF
20 トーマス・デン
(82分 28 岩武 克弥)
31 岩波 拓也
5 槙野 智章
6 山中 亮輔
MF
29 柴戸 海
8 エヴェルトン
(72分 7 長澤 和輝) 
41 関根 貴大
(53分 11 マルティノス)
10 柏木陽介
(72分 9 武藤 雄樹 )
FW
45 レオナルド
14 杉本 健勇
(53分 30 興梠 慎三)

▼控え
GK
25 福島 春樹 
MF
24 汰木康也

▼監督
大槻 毅

▽川崎フロンターレ
▼先発
GK
1 チョン・ソンリョン
DF
13 山根 視来
4 ジェジエウ
5 谷口 彰悟
2 登里 享平
(89分 7 車屋 紳太郎)
MF
6 守田 英正
10 大島 僚太
(45分 25 田中 碧)
8 脇坂 泰斗
(72分 30 旗手 怜央)
FW
41 家長 昭博
19 齋藤 学
(89分 20 宮代 大聖)
11 小林 悠
(72分 9 レアンドロ・ダミアン)

▼控え
GK
27 丹野 研太
MF
14 中村 憲剛

▼監督
鬼木 達

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[文:サカノワ編集グループ]

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