【川崎F】長谷部体制入閣は持ち越し。中村憲剛氏がFRO契約更新、その理由とは!?
川崎での中村憲剛。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
「そういう自分の想いをクラブに伝えて協議した結果…」
J1リーグの川崎フロンターレは12月29日、クラブOBのレジェンドである元サッカー日本代表の中村憲剛氏(Kengo NAKAMURA)と2025シーズンの「Frontale Relations Organizer(FRO)(フロンターレ リレーションズ オーガナイザー)」契約を更新したと発表した。
長谷部茂利監督のもと指導者S級ライセンスも取得したことでコーチとしての入閣も期待された。しかし中村氏はアンバサダー的であるFROとして、トップチーム、アカデミーの定期的な視察、各所属スタッフとの連携強化、地域貢献・プロモーション活動、営業・広報活動のサポートを行っていく。契約期間は2025シーズン末まで。
中村氏は今回の契約更新の意義、クラブとの話し合いの経緯について、次のように語っている。
「2025シーズンもFROとして活動させていただきます。引退してから4年間、事業面ではクラブのイベント、パートナー企業様との交流や講演など、本当に多くの方たちと触れ合う機会をいただきました。そして指導者としてもU-18を中心にアカデミーの選手たちの育成に携わってきました。
また、フロンターレだけではなく、JリーグやJFA、メディアなど、多くの場所でサッカー普及者・解説者・指導者としてお仕事をさせていただきました。現役選手のうちには経験できないことをたくさん経験し、自身の幅を広げることができました。私の活動に理解を示してくれたクラブには、本当に感謝しています。
クラブ内外の世界を勉強して5年目になる来シーズン、クラブは大きな転換期を迎えようとしています。トップチームとU-18、どちらも新監督が就任され、それに伴い新しいスタッフの方たちが多く就任されます。
これまでもFROとしてトップとアカデミーの間をつなぐことは強く意識していましたが、いろいろな変化が起きるであろう新シーズンに関しては、長谷部監督を迎えるトップチームの新しい変化を僕自身も全力で学び、それをどうアカデミーと共有していくか、これまで築いてきたフロンターレの色を新しいスタッフの方々にどう伝えていくかが、クラブの未来を考えた時にこれまで以上に大切なポイントになりますし、自分の役割がより大事になると考えました。
そういう自分の想いをクラブに伝えて協議した結果、来季はトップチーム、アカデミー共に、今まで以上にチームに近い場所で関わらせていただくことになりました。
いま読まれている記事>>中居正広、解決金「破格の9000万円」が示す性的トラブルの内容とは? 弁護士の視点、若狭勝氏が分かりやすく解説
チーム・事業共にフロンターレがフロンターレらしく戦えるように、選手・スタッフをはじめパートナーの皆様、ファン・サポーターの皆様、そしてフロンターレに関わるすべての方が同じ方向を向いて戦えるように、自分の役割を全力で全うしたいと思います。来シーズンもよろしくお願いいたします」