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中居正広、解決金「破格の9000万円」が示す性的トラブルの内容とは? 弁護士の視点、若狭勝氏が分かりやすく解説

中居正広さん (Photo by Koji Watanabe/Getty Images)

口外禁止条項について「被害者と加害者の力関係にもなっている」。

 元アイドルグループSMAPのメンバーでありタレントの中居正広さんを巡り解決金9000万円が支払われていたとされる女性スキャンダルが「女性セブン」に続き、「週刊 文春」が12月26日発売号で報じた。このトラブルにかかわる関係者を通じて、中居さんのみならずフジテレビ側の対応に問題があったのではないかとレポートされ、大きな話題を集めるとともに波紋を広げている。

 この連日の報道を受けて、弁護士の若狭勝氏が12月27日、自身のユーチューブチャンネル『弁護士 若狭勝のニュース塾』で、「【中居正広】9000万円解決金が意味する事案の内容と今後」と題した動画をアップ。元検事である弁護士の視点から、法律の専門家として、「示談金 9000万円」が物語る被害内容について、分かりやすく解説している。

 若狭氏はこれまでの報道を踏まえ、「9000万円」の額について「どのような性的トラブルがあったのか。弁護士同士がどのような攻防を水面下で展開したのか」といったテーマについて語る。

 この9000万円という示談金だが、「これは非常に法外、破格な金額だと思います」と説明。検事時代に耳にしたという性犯罪の和解金でも、1000万円クラスの和解金は芸能界系や会社重役系以外に聞かず「ほほないと言えます」。若狭氏が弁護した場合でも、1000万円以上の和解金を提示したことはないそうだ。

 また、2023年7月13日に不同意性交等罪が施行され、その前後によって、刑事罰、民事における裁判、示談の扱いも異なってくる点を強調している。そして、この解決金を巡り、両者の代理人弁護士のやりとりのなか、もしかすると被害者側から最初の段階で提示された額を、中居さん側が即決した可能性もあり得るということだ。

 ただし一方、より法外な額が提示されれば、それは恐喝罪に相当する場合もあるそうだ。

 また、話題になっている「口外禁止条項」については、どのような点について今後当事者が語ることを禁止するのか、ある程度具体的に明記されているものだという。また基本的には加害者側からの働きかけによって決まるもので、そのため「被害者と加害者の力関係にもなっている」とも説明していた。

 一体、当事者の間で何が起きていたのか――。ただし、そのようにすでに和解された事案でもあり、若狭弁護士は「そのあたりについての報道がこれからヒートアップし、その内容が出てくる可能性は少ないように思います」と見ていた。

 また、性的トラブルがあった場合、基本的には以下3つの対応に分けられるという。

1)道徳的・倫理的な次元や土俵で争われるケース

2) 性的犯罪だが、事情により警察に届け出ず対応・処理するケース

3) 警察に届け出て、警察・検察の処罰を求めるケース

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 中居さんは1か2にあたると見られると言う。若狭氏は「いずれにしても、そうした性的トラブルがあって9000万円という破格のお金を支払って和解に至ったという、その意味で、中居さんに対し批判が及ぶことは当然あり得ると思います」と語り、今後の推移を見守っていく意向だ。