ヴィッセル神戸がシアトル・サウンダーズFCとパートナーシップ締結。DF山田海斗がリザーブチームのタコマ・ディファイアンスへ期限付き移籍
天皇杯を制したヴィッセル神戸。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
阪神・淡路大震災を契機にシアトルと連携、1.17に発表。
J1リーグのヴィッセル神戸(楽天ヴィッセル神戸株式会社)は1月17日、MLS(メジャーリーグサッカー)のシアトル・サウンダーズFCとパートナーシップを締結したと発表した。提携開始に伴い、DF山田海斗(Kaito YAMADA)がシアトル・サウンダーズのリザーブチームであるタコマ・ディファイアンスに2025シーズン終了まで期限付き移籍することが決まった。
神戸によると、今後はさまざまな分野で連携を深め、両クラブの発展と関係強化を目指していく。
パートナーシップの内容は次の通り。
1)文化交流と若手育成における新たな機会の創出
2)親善試合やユースキャンプ、共同チャリティーイベントを通じた地域間の取り組み
3)デジタルエンゲージメントの強化と両都市間のファン交流の促進
4)アジアとアメリカを結ぶ架け橋として、両クラブのブランド価値向上
◎千布勇気社長
「この度、ヴィッセル神戸はシアトル・サウンダーズFCとパートナーシップを締結します。神戸市とシアトルは姉妹都市であり、阪神・淡路大震災を契機に1995年にはヴィッセルがシアトルに行き、翌年の1996年にはシアトル・サウンダーズFCの前身となったチームが神戸に来てチャリティーマッチを行った経緯もあり、今回このパートナーシップが実現しました。
シアトル・サウンダーズFCという素晴らしいクラブと提携できることを光栄に思います。このパートナーシップは、スポーツとビジネスの両面での取り組みであり、今後は移籍や選手育成の強化をはじめ、若手選手の成長機会の創出、スカウティングやデータ共有を通じて才能ある選手の発掘と育成を推進していくなど、多様な連携を深めていこうと考えております。
また、アジアとアメリカを結ぶ架け橋として、両クラブのブランド価値向上にも力を入れていきます。今後長年にわたり、両クラブが共に発展していくことを楽しみにしております」
◎山田海斗
「このたび、シアトル・サウンダーズ FCのリザーブチームであるタコマ・ディファイアンスに期限付き移籍することになりました。ヴィッセル神戸に加入してすぐの移籍となりますが、アメリカでプレーできることは、今からとても楽しみです。自分自身、まだまだ課題が多い中で神戸の中心選手になるために力をつけて帰ってきたいと思います。神戸から遠い場所ですが、これからも温かい応援よろしくお願いいたします」
阪神淡路大震災からちょうど30年、1.17に発表された。
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またシアトル・サウンダーズは今夏、リニューアルされるクラブ・ワールドカップ(クラブW杯)に出場する。そのホームスタジアムであるルーメン・フィールドで、アジア代表の一つである浦和レッズも2試合を戦う。