バイエルンを相手にキール猛追4-3の善戦。しかし、日本代表復帰が期待される町野修斗は出場機会を得られず
体調不良から復帰した町野修斗だが、バイエルン戦での出場機会は得られなかった。(C)Midori Ikenouchi
体調不良明けでミュンヘン遠征には帯同したが…。
[ブンデスリーガ 20節]バイエルン 4-3 ホルシュタイン・キール/2025年2月1日/アリアンツ・アレーナ
ドイツ・ブンデスリーガ1部20節、バイエルン・ミュンヘンが4-3でホルシュタイン・キールに勝利を収めて、首位をしっかりとキープした。
ホームチームは19分、ミカエル・オリーズからパスを受けたジャマル・ムシアラが中央から鮮やかに合わせて先制を奪う。さらに前半アディショナルタイムには、キングスレイ・コマンのクロスをハリー・ケインがヘッドで合わせてリードを広げる。
そして後半戦開始のわずか1分も経たず、今度はラファエル・ゲロイロからの左クロスを、ケインが再びヘッダーで沈める。そして54分、コマンが左サイドから放ったシュートが逸れたものの、それを拾ったセルジュ・ニャブリがボレーで叩きつけて4点目を決め、75000人の超満員の観客を沸かせた。
4-0としたことで余裕の生まれたバイエルンだが、そこで油断したのかキム・ミンジェのミスパスからキールのフィン・ポラトに決められてしまう。そして後半アディショナルタイム、スティーブン・スクリプスキに2点を奪われ、一気に1点差に……。
終わってみれば、バイエルンが4-3の辛勝を収めた。2部降格圏17位に沈むキール相手の苦戦に、ヴァンソン・コンパニ監督は「サッカーにおいてはいつも良い試合が続くわけではありません。ただし、あの時こうすれば良かった、こうすべきであったとディスカッションしなければならないことが多くあった試合でした」と表情は冴えなかった。
一方、キールのマルセル・ラップ監督は「1点を返すまで時間が掛かり、数多くの
ミスがあったことは改善しなければならない。私たちはこの試合に負けたが、非常に良いペースで後半に反撃できたことは高く評価したい」と満足そうな表情を見せた。
この試合では、5日前の1月27日にバイエルンと契約を交わしたばかりの弱冠21歳の若き新GKヨナス・ウルビッヒが、早速ベンチ入りして話題を呼んだ。
一方、キールに所属する日本代表への復帰も期待されるFW町田修斗は体調不良から復帰し、このミュンヘン遠征には帯同したものの、出場機会を得られなかった。リハビリ中のバイエルンのDF伊藤洋輝はこの日も欠場している。
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バイエルンは2月7日にヴェルダー・ブレーメンと、再びホームのアリアンツ・アレーナで対戦する。
photo and text by Midori Ikenouchi