「ロナウド以上、ロマーリオ以来の歓待」ネイマールのサントス正式加入、ブラジルの反応は? W杯優勝のキーマンに
ネイマール。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
南米予選5位と苦戦するブラジル代表の救世主となり、本大会でトロフィーを掲げる――。
サウジアラビア1部アル・ヒラルと双方合意のうえ契約解除し、フリーとなったブラジル代表FWネイマールが1月31日、ブラジル1部(セリエA)サントスFCへ正式に加入した。
2月5日で33歳になるネイマールは、ペレがつけたことでエースナンバーとなった『10番』を再び継承。FCバルセロナへと移籍した2013年以来、12年ぶりの復帰に母国も沸いているという。
『ESPN』は2月1日、「ロマーリオが30年前、バルセロナからフラメンゴに復帰して以来、ブラジルでは最大の移籍だ」と、この移籍を歓迎している。
ストライカーの“フェノメノ”ロナウドも2009年・2010年にACミランから復帰したコリンチャンスでプレーしたものの、すでに最盛期を大きく通り越していたと振り返る。「しかしネイマールは少し異なる。次のワールドカップを狙えるはずだ」と、アメリカ大陸で開催される2026年の北中米ワールドカップ(W杯)で、改めて優勝するキーマンになり得ると期待を寄せる。
しかし一方、「サントス復帰が意味するのは勝利と敗北の両方だ。それだけに、ネイマールは、自身の認識を少し変えなければいけない」と、ブラジルらしい温かさとともに厳しい視点でも論じている。
アル・ヒラルで長期離脱を強いられたケガが「敗北」を意味するのであれば、サントスではタイトル獲得という「勝利」が求められる。やはりスーパースターだけに、求められる期待は大きい。
そしてW杯の南米予選5位と苦戦するブラジル代表の救世主となって、本大会で再び輝きを放って、24年間遠のいている王国へトロフィーをもたらす――。そんな夢をブラジル国民も抱いているということだ。
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とはいえ、ネイマールの復帰デビューの目処はまだ立っていない。ケガは癒えたとされるが、実戦から約1年遠ざかっているコンディションは不明である。もう一度、あの凄まじい輝きを放ってもらいたい!