×

【浦和】京都戦へ、スコルジャ監督が記者会見「さらに前進しているチームを見せたい」。警戒するサンガの3人は…

京都戦に向けて抱負を語った浦和のスコルジャ監督 (C)SAKANOWA

2年前もノーゴールが多かったが……その指摘に指揮官の答えは――。

[J1 2節] 京都 – 浦和/2025年2月22日14:00/サンガスタジアム by KYOCERA

 J1リーグ浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督が2月20日、22日に行われる2節のアウェーでの京都サンガF.C.戦に向けて、オンラインによる記者会見に応じて抱負を語った。

 2025シーズン開幕戦、リーグ2連覇中のヴィッセル神戸とのアウェーゲームは序盤から押し込んだものの、選手交代を挟みながらも最後までゴールを奪い切れずスコアレスで引き分けた。

 開幕からアウェー連戦が続く。スコルジャ監督は”前向き”に、次戦・京都戦に挑む。

「(神戸戦は)いいプレーができたと感じています。多くの側面でゲームプランをいい形で実行できました。ただ、獲得できた勝点は1のみでした。京都戦ではさらに前進しているチームを見せたいです。同じような高い強度で、神戸戦よりも多くのチャンスを作り、勝点3につなげたいです」

 一段と高い強度と精度のある戦いを見せて、勝ち切りたい――。そのように指揮官は決意を示す。

「ポジションチェンジをしながらプレーし、ローテーションしても構造は維持しなければいけません。プレシーズンでの名古屋戦からの教訓を生かしたいです。もちろん相手の特長も考えて、気を付けなければいけないポイントはありますが、自分たちのやりたいスタイルに近づけることも同時にやらなければいけません。プレーするごとに、自分たちのスタイルが、より出てくるようになると思います」

 そして京都戦に向けて。当日はかなり冷え込むと予想される。

「そのような天候が予想されますが、両チームにとって同じ条件です。そのスタイルを考慮して準備を進めていますが、京都は昨シーズンの後半戦、非常に好調でした。特に(ラファエル)エリアスと(マルコ)トゥーリオの加入で、チームの姿が変わりました。その二人と原(大智)による前線の3人の連係は非常に良いです。彼らのホームで戦うことになり、タフな試合になります」

 そのように、2人あるいは3人で崩し切れてしまう京都の前線を警戒していた(もちろん、そこに中盤が絡むことで、より脅威も増す)。

 ちなみに降雪の予報も出ているが、指揮官は「偶然の要素がより強く出てしまうだけに、もしもコンディションが変化すれば、選手たちにはすぐ順応してもらいたいです。スキルの高い選手たちが揃っており、雪が降ったとしても、すぐ慣れてプレーしてもらいたいです」と、選手たちの適応力に懸けていた。

 また、スコルジャ監督が率いた2023シーズン、リーグ戦は15試合無失点を記録したが、一方そのうち8試合がノーゴールだったというデータがメディアから出された。攻撃面がやはりテーマになりそうだが――。その指摘を受けると、次のように答えた。

「0-0という結果にも、いろいろな試合があると思います。先週の神戸戦はサポーターにとっても興味深い試合になったのではないかと思います。我々が目指しているスタイルの方に進めば、無得点の試合も減っていくはずです」

 また、柴戸海が戦列に復帰して、これで全選手が揃った。その中からベンチ入りメンバーが昨季より2枠増えた「11人+9人」の「20人」を選ぶ難しさについて問われると、スコルジャ監督は全戦力が必要になり、シーズンを戦う中で必ずチャンスが来ると強調した。

「野望とスキルがあり、そしてもちろんエゴもある選手が32人います。このグループがポジティブなエネルギーを発揮しながら、いい姿勢を保つことが大切です。ベンチの人数が増えて(7人→9人)、20人のメンバーリストを作れることは、私たちにとって良いことです。

 私達のスケジュールは他チームと違ったものになります(6月にクラブW杯へ出場するため)。3月のFIFAマッチウィークを過ぎると、かなりタイトな日程になり、そこで20人で戦えるのは我々にとって重要なことです。ベンチスタートにいるメンバーには落ち着いてハードワークすることを求めています。それぞれにチャンスを待つように伝えています」

関連記事>>【ACL】アジアの理不尽、神戸が3位→5位転落? AFC公式サイトは山東泰山の全記録抹消

 待望される今季初ゴールと初勝利。浦和の今季ファーストゴールを決めるのは一体誰だ。そして何より勝利の歓喜を、多くの人が楽しみにしている。

Posted by 塚越始