【日本代表】上田綺世「自分が増やしてきた引き出しの中からチームに貢献できた」。バーレーン戦、ポストプレーから久保建英→鎌田大地のW杯出場決定弾を引き出す
日本代表の上田綺世。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
「得点できたら一番良かったですけど――」
[北中米W杯アジア最終予選 グループC 第7戦] 日本代表 – バーレーン代表 / 2025年3月20日19:35 / 埼玉スタジアム2002
北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選(3次予選)、サッカー日本代表が鎌田大地のゴール、久保建英の1得点・1アシストの活躍で、バーレーン代表に2-0の勝利を収めた。日本はC組を6勝1分の無敗で駆け抜け、あと3試合を残して北中米W杯の出場権を獲得した。これで8大会連続となるW杯出場を決めた。
上田綺世は3-4-2-1のセンターフォワードで先発し、ポストプレーから久保建英にパスを出して、鎌田の先制点を引き出して勝利に貢献した。
日本の『9番』として、試合を重ねるごとに周囲から信頼を得て、上田も周囲を生かし、エースストライカーとしての風格が漂い存在感も増している。
上田は試合後、淡々と振り返った。
「得点できたら一番良かったですけど、自分が増やしてきた引き出しの中から、チームに貢献できたと思います。プレーしながらも成長は感じますし、そこの自分のプレーの幅を日々広げようと努力してきているので、(代表での過去と比べて)より分かりやすく自分の成長を感じられます」
この日は日本対策を練ったバーレーンの最終ラインのタイトな守備に苦しんだ。上田は「チャンスメイクのところは、試合展開やチーム状況にもよるので、今日は(得点を狙う以上に)そっち側で貢献しましたけれど、もっとゴール前でプレーできたら良かったかなとも思います」とも振り返った。
フェイエノールトでは2シーズン目を迎え、アルネ・スロット(現・リバプールFC)、ロビン・ファン・ペルシ監督と“名将”のもとでもプレーしてきた。
「レベルがステップアップして上がっていくなか、求められるものも変わっていきました。(ヨーロッパに渡ったあと)監督も何度か変わり、その時に応じて自分で感じて、足りないものは伸ばしてと、自分なりにやってきました。その成果を実感できるようになってきています。求められること、そこをできるできないではなく、やるかやらないかになり、クオリティを磨いて、自分の形を見つけられるようにトライしてきました。自分の足りないものを見つけてプレーの幅につなげ、それを今還元できてきていると感じます」
柔軟性や対応力が増し、結果にもつなげてきた。
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まだまだ進化を遂げられるはずだ。それは舞台が大きく、対戦相手が強いほど、可能性も広がる。26歳のストライカーは、来年の3か国共催となるW杯の舞台に立つ日を心待ちにしていた。