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暗雲…日本代表復帰の伊藤洋輝が再び右中足骨を傷めて退場。バイエルンがSt.パウリに3-2で逃げ切る

バイエルンの伊藤洋輝。(C)Midori Ikenouchi

後半途中に交代出場したが試合終盤に…。ムシアラへのパスで惜しい”アシスト”未遂。

[ブンデスリーガ 27節]バイエルン 3-2 St.パウリ/2025年3月29日/アリアンツ・アレーナ

 ドイツ・ブンデスリーガ27節、FCバイエルン・ミュンヘンがレロイ・ザネの2ゴールとエースストライカーのハリー・ケインの得点により3-2でザンクト・パウリに勝利を収めて、リーグ首位の座をしっかりキープした。バイエルンのサッカー日本代表(SAMURAI BLUE)DF伊藤洋輝(Hiroki ITO)は左サイドバックとして途中出場。しかし試合終盤、二度手術している右中足骨のあたりをおさえてピッチに座り込み、すでに交代カードを使い切っていたたなか退場した。

 北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選3月シリーズの日本への長距離移動を経て合流した伊藤はベンチスタートに。2-1と1点リードで迎えた58分、早い時間にイエローカードを受けていたラファエル・ゲレイロに代わって左SBに入った。

 ピッチに入る際は、ドイツ代表ボランチのヨシュア・キミッヒに何やら言葉をかけ、「OK」と頷かれて意思疎通を図った。

 伊藤は左サイドに張り出してボールを引き出し、守備面では高さと強度をもたらして、チーム全体で試合をコントロールしていく。すると投入直後には、ケインのアシストからザネのこの日の2点目を決める。

 さらにアンダーラップから折り返し、ジャマル・ムシアラの決定機を作り出したが……。惜しくもシュートは枠外となり、“アシスト未遂”に終わった。

 このままバイエルンがしっかり逃げ切るか。そう思われた矢先の87分、下がりながら競り合ったあと伊藤はピッチに座り込む。すると今季加入から二度手術し、ようやく今年に入りリハビリを終えた右足の中足骨あたりをおさえて一旦倒れて立ち上がれなくなる。

 伊藤はプレー続行不可能に。すでに交代カードを使い切っていたため、日本代表ディフェンダーはそのまま歩いてピッチを退いた。

 10人対11人になったバイエルンは、そのあと1点を返されたものの、3-2で逃げ切ってみせた。

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 負傷明けで臨んだ日本代表で2試合連続先発出場。その直後のドイツに戻った試合で、伊藤はケガをしてしまった。似たような状況でビッグクラブに所属する複数の選手が苦しんでおり、日本代表のマネジメントは、この時代の課題となりそうだ。