【浦和】松尾佑介「僕が1トップで起用された意味の一つの形を示せた」。待望の今季初ゴールで首位 町田を撃破
浦和の松尾佑介。写真:石橋俊治/(C)Toshiharu ISHIBASHI
「これからさらに乗っていけるのではないかと自信になった」
[J1 10節] 町田 2-0 浦和/2025年4月13日14:03/国立競技場
J1リーグ10節、浦和レッズがマリウス・ホイブラーテンと松尾佑介のゴールで、前節を終えて首位に立っていたFC町田ゼルビアに2-0の勝利を収めた。
チアゴ・サンタナの欠場により「9番のポジションで行くぞ」とマチェイ・スコルジャ監督から伝えられていた松尾は試合後、「開始から良い感じでコネクトできて、自分の得意なシチュエーションに持っていくことができました」と、自身今季初ゴールと勝利を喜んだ。
「相手ウイングバックを引き出せれば、そこへしっかり走ること。僕自身がボールを受けるのはもちろん、深さを作って味方のためにスペースを提供することも意識して臨みました」
1-0で迎えた38分、GK西川周作からのフィードを、渡邊凌磨がフリック。そこに反応して背後を突いたレッズの24番が、日本代表GK谷晃生との対決を制した。
「相手の右センターバックの前へ入れたら、もう行こうと思っていました」
ループシュートにも見えたが、「普通にシュートを打ったところ、相手に当たってそのようになりました」という。
今季リーグ9試合目で出た待望の初ゴール。浦和にとって、そして松尾にとって、大きな意味を持つ得点になった。
「チームにとって2点目になり大きかった。僕自身も今年ゴールがなかったので、個人としても、これからさらに乗っていけるのではないかと自信になります。僕にとって非常に大きいゴールでしたし、今日はチームにとっても大きいゴールになりました」
松尾が理想とするスピードとテクニックとアグレッシブさが凝縮されたゴールでもあり、「僕が1トップで起用された意味の一つの形を示せたと思います」と頷いた。
一方、守備面ではゼロトップ的になったことで、ラインを形成しながら町田の最終ラインやボランチへプレッシャーを掛け続けられた。
「いい感じで相手を制限できました。それによりボックス内でも、ディフェンス陣がいい対応ができていました。チームとしては、危ないなというシーンがなく試合を終えられたのはいいことだったと思います」
負傷明け徐々にコンディションを上げてきて、この日はほぼフル出場となるアディショナルタイムまで90分間ピッチに立った。
「出し尽くすことをチームとして意識しているので、誰かが疲れたら、頼もしい選手がたくさんいるので信じています。僕ができるところまでやり切るというイメージを持って戦っています」
浦和3勝4分3敗の勝点13で、首位アビスパ福岡と6ポイント差。16日には今季早くも2試合目(アウェーゲームは1-1)となる京都サンガF.C.とのホームゲームに臨む。
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ここから連戦が続く。松尾は「チーム全員の力が必要になり、しっかりリカバリーして、中2日、さらに良い状態で臨めるように注力したいです。自信になりましたし、この勝利を積み重ねていければ優勝争いも見えてきます。この勝つ、っていうことを続けていきたいです」と前を向いた。