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【移籍】新戦力視察、鹿島のヴァイラー元監督がセルヴェットSDとして来日へ「興味深い選手一人、二人を見つけてくる」

鹿島でのヴァイラー監督(左)と鈴木優磨。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

常本佳吾は退団!? スイス1部で今季はレギュラーシーズン2位、上位プレーオフへ。

 スイス1部セルヴェットFCに所属するDF常本佳吾(Keigo TSUNEMOTO)だが、今季2024-25シーズンで退団する可能性が浮上している。また、セルヴェットのスポーツダイレクター(SD)である元鹿島アントラーズ監督のレネ・ヴァイラー氏が新戦力の獲得も視野に、近日中に来日する予定だ。

 スイスが本拠であるフランス語のメディア『ジュネーブ・トリビューン』は4月21日、常本について「昨季は好印象を残したが、今季はそれほどではないこの日本人選手が、チームを去る意思を表明したようだ」と報じている。

 今季、常本はリーグ31試合・1得点・3アシストを記録。そのため、控えに甘んじてきたテオ・マグニン、ロウン・スルダノビッチが新たなレギュラー候補に挙がる一方、右サイドバックが補強ポイントになるという。

 また、気になる情報もある。同メディアによると、元鹿島監督であるヴァイラーSDが来日し、次のように選手の視察を行うと報じている。

「日本とは鹿島アントラーズ時代から連絡を取り合っていて、近々(レギュラーシーズンの終了から上位プレーオフの間)に訪問する予定だ。セルヴェットにとって興味深い選手を一人、二人見つけてくるはずだ」

 右サイドバック!? あるいは……。とはいえ、スイス強豪とつながりを持てることは、Jリーグクラブにとってもプラスではある。やはり鹿島を訪れるのか!? 

 セルヴェットは財務面が好調だというが、一方で、主力の放出も止められずにいる。選手のステップアップは移籍金獲得にもつながり推奨されているが、一歩間違えばチーム力の大幅な低下にもつながりかねない。ヴァイラーSDの手腕も試されている状況だ。

 ただし、『トランスファー・マルクト』によると、常本は2026年までセルヴェットと複数年契約を結んでいる。セルヴェットは昨季カップ戦で優勝し、今季はリーグ戦レギュラーシーズン2位に躍進している。移籍金が発生するタイミングだけに、日本復帰よりもヨーロッパでのステップアップのほうが現実味があるか。

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 セルヴェットはこのあと上位プレーオフに臨み、5月4日にはさっそくレギュラーシーズン首位のFCバーゼルと対戦する。