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【C大阪-岡山】JFA審判委員会が説明。ハットンへの立田悠悟の後方からのチャージは「ファウルが妥当」

(C)SAKANOWA

ノーファウルと判定されたが…。

 4月2日にヨドコウ桜スタジアム行われたJ1リーグ11節のセレッソ大阪 – ファジアーノ岡山戦の53分、C大阪がカウンターから決定機を作り、ゴール前でラファエル・ハットンが後方から立田悠悟のチャージを受けて倒れたものの、主審は「ノーマルコンタクト」と判断。ノーファウルとしてそのままプレーを続行させた。日本サッカー協会(JFA)審判委員会の「レフェリーブリーフィング」が4月23日に実施され、そこでこのケースでは「ファウル」が妥当だったと見解が示された。

 C大阪が2-1とリードして迎えた今回のシーン。C大阪は自陣からカウンターを発動させる。そして右サイドから背後のスペースへ抜け出したルーカス・フェルナンデスがペナルティエリア内で折り返しのパスを放つ。そこにラファエル・ハットンが飛び込んだところ、背中から立田悠悟が体で押す形になった。

 ラファエル・ハットンは転倒し、立田は背中に手を出していないとアピールした。主審は強度はそこまでないノーマルコンタクトと判断した。

 ただ、JFA審判委員会としては、ラファエル・ハットンがボールを受けてプレーできる状態にあった。そこに明らかに「不当なインパクト」があったとして、「十分にプレーを妨げている」と説明。JFA審判委員会の佐藤隆治マネージャーは「OFRを推奨し、主審にもう一度判断させる必要があった」と説明した。

 JFAとしては、DOGSOであり、ただし立田はボールに向かうプレーをしており、一段階下がって「PK + イエローカード」の判定が妥当だったということだ。

 今季はどの程度までの接触がノーマルコンタクトと容認されるのかが話題になってきた。審判委員会としては、あくまでも「ファウルはファウル」というジャッジのスタンスを強調する。一方、ファウルかノーファウルか曖昧なグレーゾーンに関して、審判員の中でより基準を統一させていく意向である。

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 そのグレーゾーンの範囲の判断について、開幕当初はファウル気味であっても“反則としてとらなすぎる”という傾向が見られ、そういった指摘を受けたなか再び“ノーファウルでも反則をとっているのではないか”というシーンも散見されるということだ。審判委員会としては、その振れ幅を小さくしていきたいという説明があった。

Posted by 塚越始