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韓国人監督が世界的名将から握手拒否「大丈夫、もう会えないから」。ACL光州FC、アル・ヒラルに0-7大敗

光州FCのイ・ジョンヒョ監督(手前)とアル・ヒラルのジョルジェ・ジェズス監督。(C) 2025 Asian Football Confederation (AFC)

釜山アイパークのアイドル、将来はJリーグでの指揮を目指す。

[ACLE 準々決勝] アル・ヒラル 7-0 光州FC/2025年4月26日(現地25日)/キング・アブドゥッラー・スポーツシティ

 AFCアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)エリート準々決勝、サウジアラビア1部アル・ヒラルが韓国Kリーグ1部光州FCに7-0の勝利を収めて、ベスト4進出一番乗りを果たした。

 新方式になったACLエリートは、準々決勝から決勝までサウジアラビアでの集中開催に。いずれも一発勝負になる。

 そのファイナルステージ初戦、優勝候補であるアル・ヒラルが“ホーム”で、衝撃の7ゴール大勝を収めた。

 この試合終了直後、光州のイ・ジョンヒョ監督(Lee Jung-hyo)がアル・ヒラルのジョルジェ・ジェズス監督(Jorge Jesus)と握手をかわしに行ったところ、この名将から拒否された。

 70歳になるポルトガル人監督は、口元で何やらゼスチャーをして、試合中のイ・ジョンヒョ監督のテクニカルエリアでの態度や口の利き方、あるいは試合前からの記者会見などでなんとか勝利を収めようと強調していた“舌戦”を非難したようだ。

 49歳のイ・ジョンヒョ監督は釜山アイパーク一筋でプレーした同クラブのアイドルで、プレーヤーとしての韓国代表歴はない。しかし、指揮官として、予算規模の極めて低い光州を強豪に押し上げ、ACLエリート8強に進出。その手腕は高く評価され、本人はJリーグクラブを率いることも目標に掲げていると言われる。

 今回ベンチではなくピッチに向かって歩いて行ったジェズス監督を追いかけて、イ・ジョンヒョ監督はあいさつをして握手をかわそうとしたが……。

 ブラジル代表の次期指揮官候補に挙がる名将だが、“ノーサイド”とはならず、両者の悔恨を残したようだ。

『ニュース・ピム』によると、イ・ジョンヒョ監督は試合後の記者会見でこの件について問われると、「正確なことは分かりませんが、ジェズス監督は何か誤解をされていると思います。心配はしていません。大丈夫です、もう会えることはないでしょうから」と、世界的指揮官との戦いの悲喜こもごもを語ったそうだ。

 アル・ヒラルは日程的にも最も恵まれ、このあと、アル・アハリとブリーラム・ユナイテッドの勝者と対戦する。

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