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【鹿島】津久井佳祐が昌子源の前で見せた成長した姿と意地「いい形で成長する姿を見せたかった。ちょっとは見せられたかなと思う。でも、まだまだこれから」

鹿島の津久井佳祐。写真:松村唯愛/(C)Yua MATSUMURA

自信を深めた相馬勇紀&中山雄太のサイドアタック封じ、「やっぱ、速かった」。

 [J1 15節] 福岡 – 鹿島/2025年5月6日14:00/ベスト電器スタジアム

 J1リーグ15節、首位に立つ鹿島アントラーズは5月6日、アウェーでのアビスパ福岡戦に臨む。中2日での遠征で、リーグ5連勝を狙う。

 濃野公人と小池龍太の負傷離脱により、巡ってきたチャンスをプロ3年目の津久井佳祐はしっかり掴んで、右サイドバックとして5試合連続スタメン、4試合連続フル出場を果たしている。

 町田戦では、かつて鹿島でプレーしているカタール・ワールドカップ(W杯)日本代表FW相馬勇紀を抑えて、一段と自信をつけた。

「相手のストロングポイントを考えると、自分のところが鍵だと思っていました。しっかり止められたかは分からないけれど、ゼロで抑えられて良かったです。ここで勝つことで、自分の今後につながるかなと思っていました。まず自分に与えられた、抑えるというタスクをしっかりこなすことだけを考えてプレーしました」

  前半は逆サイドでの攻防が多かったが、後半、ボールが津久井のサイドに集中してきた。

「何回かスピードで行かれる場面がありましたけど、ギリギリ粘って取れて、そこは良かったかなと。 (足がつっていた?) つっていました。60分くらいからつっていて、“やべぇ”となっていて。気合を入れて、何とか耐えました」

 そして相馬との対峙は――。

「やっぱ、速かったです、足が。けれど、何となく、自分もそのスピードについていけていたので、あとは細かい対応の部分を極めれば、もっと上手く対応できるかなと思いました。 スカウティングのところから中山選手と相馬選手が上手く連携してくるのは分かっていたので、こっちもチャッキー(チャヴリッチ)と協力して守ろうと思っていました」

 3試合連続のクリーンシートは、チームに貢献できていると実感を得られる結果でもある。

「みんなで守る時は守るという感じで、全体の意思統一ができていると思います。しっかり耐えられています」

 また、取材中に鹿島でチームメイトだった昌子源が津久井の後頭部を軽く触れて背後を通過していった。すると、津久井はかつて昌子から学んだことも多かったと振り返った。

「(昨季途中まで在籍した)源くんには、めっちゃお世話になっていましたし、センターバックとして色々なことを教えてもらっていたので、今日はいい形で成長する姿を見せたかったです。ちょっとは見せられたかなと思いますが、まだまだこれからなので、源くんに認めてもらえるように頑張りたいです」

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 福岡に勝ち、5連勝なるか。「自信になっています」という津久井が博多の森で、さらに進化を遂げる。