0-2からの起死回生。山形の木山監督が松本戦のハーフタイムにかけた言葉とは
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立ち上がりの「尻すぼみ」を悔やむ…。
[J2 35節] 山形 3-3 松本/2018年9月30日/NDソフトスタジアム山形
モンテディオ山形は松本山雅FCとの点の取り合いになった一戦、結果的に勝ち切れなかった。昇格プレーオフ圏内に進出するためにも上位チームを直接叩いてジャンプアップするチャンスだっただけに、悔やまれる結果に終わった。木山隆之監督は試合後、選手たちに「もっと闘ってほしい」と発破をかけた。
「前半がちょっと弱い。もっと戦わないといけないが、尻すぼみの戦いでもったいなかった。もっともっとできると思うが、常にできないのがまだ弱いところ。可能性はあるので、もっともっと闘いたい」
指揮官はそのように、立ち上がりから松本に押し込まれたことを悔やんだ。後半は2点差を追いつき、その後も再びリードされながらも追いつくことに成功した。
ではハーフタイム、どのような指示を送ったのか?
「『もっと闘え』と。何かを掴んでいく、起こしていくためには、なかなか難しい状況かもしれませんが、打破しなければいけない。局面で松本の選手に負けていたので、そこを闘っていくことが、まずスタートだと。そういう指示を出しました」
そのメッセージが選手たちに伝わり、後半、山形らしい鋭いアタックを再三にわたり展開することができた。
「全力でやり尽くしていく気持ちは変わらない。まだまだシーズンを終わらせたくないので、闘っていきたいと思います」
木山監督はそのように「闘う」という言葉を繰り返した。勝点50の9位のままで、6位の横浜FCとは勝点9差。残り7試合――山形が底力を発揮できるか。
文:サカノワ編集グループ