【鹿島】技ありボレーでプロ初ゴール、舩橋佑が鈴木優磨から川崎戦後に掛けられた言葉とは?「リュウくん(小池龍太)からも言われました…」
鹿島の(右から)舩橋佑、鈴木優磨、植田直通。写真:松村唯愛/(C)Yua MATSUMURA
「鹿島の勝利のためにプレーしている。それが本当に上手くいっています。それだけを考えています」
[J1 16節] 鹿島 2-1 川崎/2025年5月11日13:10/国立競技場
鹿島アントラーズのMF舩橋佑(Yu HUNABASHI)が川崎フロンターレとの国立でのビッグマッチ、0-1とリードされた前半アディショナルタイムに起死回生の同点ボレーを決めてみせた。鈴木優磨からの浮き球のパスを上手くコントロールして相手をかわし、左足で正確にゴール上部へ飛ばした。
舩橋にとって、これが嬉しいプロ初ゴールに。鹿島のジュニアから育てられてきた生え抜きのプロ5年目、鬼木達監督のもとチャンスを得た22歳の技巧派はこの一発で、その存在を全国に知らしめた。
川崎戦のあとゴールシーンについて問われた舩橋は、「あまり覚えていないんですが……。相手をかわすところまでは覚えていて。そのあとは『枠へ飛んでくれ』とだけ思って蹴ったら、上手く飛んでくれました。あのエリアでのシュートはいつも練習していて、それが生きました」と振り返った。
国立競技場で決めたゴールに、「2年前は上のスタンドに応援で来ていた自分が、このピッチに立って得点を決められたっていうのは感慨深いです。それがアントラーズの勝利につながったことが、一番嬉しいです」と喜ぶ。
「前半は自分を含めて攻撃も守備も上手くできなくて、あのゴールで少し流れを変えられたのかなと思います。でも前半のところは、より修正していかないといけない。しっかり修正し、次の試合に臨みます。前進するところも、守備のところも、改善していきたいです」
そう課題を挙げるボランチは、「鹿島の勝利のためにプレーしていることが、本当に上手くいっています。それだけを考えています。僕はまだ波があるので、波を小さくしていきたいです」と、勝つために何ができるかだけを考えていることが、周囲との相乗効果を生んでいると実感する。
加えてポジション争いは熾烈であり、ボランチはローテーションでの起用が続く。
「毎試合誰が出るか分からないですし、その緊張感があるなかでできていることが結果につながっていると思います。継続が大事なので、しっかりやっていきたいです。より前へ積極的に絡んでいくことが求められ、それを徐々に試合で出せるようになっています。求められることが、しっかり出せてきていると思います」
そして試合後、アシストした鈴木からは、こんなことを言われたそうだ。
「足をつるな、若いんだからって。リュウくん(小池龍太)からも言われました。はい、頑張ります、と応えました」
この日は78分で交代している。たとえ足がつって退いたとしても……。もちろん予防もだが、すぐ次へ備えろ、というニュアンスにも受け止められる。
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リーグ6連勝で首位の座をキープした鹿島が17日、カシマスタジアムに戻って、清水エスパルスと対戦する。舩橋の2試合連続ゴールにも期待したい!