【鹿島】「勝ったから言えますが」知念慶が驚いた鬼木監督の変化。川崎時代のほうが鹿島戦にこだわっていた

「そのスタンスで来るかと思っていただけに」

[J1 16節] 鹿島 2-1 川崎/2025年5月11日13:10/国立競技場

　J1リーグ16節、鹿島アントラーズが舩橋佑と田川亨介の得点で、川崎フロンターレに逆転勝利を収めた。リーグ6連勝で、首位の座をしっかりキープ。

　鹿島の鬼木達監督は試合後の記者会見で古巣との初対決について問われ、「試合中はいつもと変わりませんでした。川崎と、と言うよりも、相手として戦えたことも、自分自身にとって良かったです。相手に集中して戦えました」と振り返った。対川崎というこだわりはなく、冷静にこの目の前の対戦相手に集中して臨めたという。

　そんな鬼木監督の冷静さに、むしろ驚いたのが、川崎時代にもプレーしている鹿島の知念慶だった。その指揮官の言葉通り、確かに“対川崎”ということへのこだわりはあまり感じなかった。

　むしろ、川崎時代の対鹿島戦のほうが、こだわりを見せていたというのだ。

　知念は「勝ったから言える話ですが……」と切り出して語る。

「鹿島では（今回の川崎戦）あまりそういう雰囲気を出していなくても。鬼さん、意外と意識していないんだと思いました。ただ、川崎で鹿島と対戦する時、週の初めに『今週は鹿島だからな!!』って気合いが入っていました。だから、そのスタンスで来る、と思っていたんですが……あれ!? 　結構余裕があるなと感じました（苦笑）」

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　とにかく目の前の対戦相手に勝つ。その姿勢は変わらないものの、川崎時代を知る知念からすると意外だったという。

　知念は「この6連戦は6連勝するとずっと言っていて、最後に負けてしまったら意味がなかった。かなり勝ちにこだわって臨みました」と語り、今回も途中出場から逆転勝利につなげられたことを喜んだ。