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【鹿島】松村優太が清水戦“第2のホーム”でプロ初ゴール「ただの消化試合ではない。『やってやるぞ』という気持ちだった」

オンラインによる取材に応じた鹿島の松村優太。(C)KASHIMA ANTLERS

静岡学園から今季加入、途中出場からヘッドで叩き込む!

[ルヴァン杯 GS3節] 清水 2–3 鹿島/2020年8月12日19:00/IAIスタジアム日本平

 ルヴァンカップのグループステージ3節、すでに決勝トーナメント進出の望みが絶たれていた鹿島アントラーズだが、山田大樹、荒木遼太郎、染野唯月のルーキー3人が揃って先発を果たし、染野がゴールを奪取。さらに途中出場の同じく高卒新人の松村優太が決勝ゴールを奪う活躍を見せた。試合は鹿島が3-2で清水に勝利を収めた。

 ヘディングで公式戦初ゴールを決めた松村は試合後の取材対応で、「ヘディングの前にゴールキーパーを抜いて外してしまったシーンがあったので、必ずこれを決めなければいけないと思っていました。山本(脩斗)選手からはいいクロスが来るので、しっかり信じて、走り込んだだけでした。山本選手のクロスが非常に良かったと思います」と振り返った。

「一般的に言えば消化試合になりますが、僕にとっても、チームにとっても、ただの消化試合ではありませんでした。まずチームの連勝を止めないこと。それに僕自身のアピールにとっても、いいチャンスになると思っていました。しっかりそこで勝ち切れて良かったと思います」

 そのように19歳になったアタッカーは、この試合に懸けていた思いを語った。

「相手がハイラインだったので、自分の武器のスピードを生かして、背後のスペースをどんどん狙っていきました。外してしまいましたが、キーパーを抜いたプレーなどそういったところで出せたと思います」

 ついに決めたプロ初ゴール、しかも鹿島らしいしぶとさで逆転勝利につなげた。幾つかの収穫を掴んだ松村は「率直に嬉しいです。前節のルヴァンカップのあと、なかなか出場機会がなかったので、『やってやるぞ』という気持ちだったので、しっかり結果を残せて良かったです」と、一つ確かな自信を得ていた。

 静岡学園の出身とあって、IAIスタジアムは“第2のホーム”と言えた。そこでの記念すべきプロとしての「1号ゴール」。松村にとっても特別なものとなった。

「エスパルスのサポーターの中には高校時代応援してくださっていた方もいたと思います。そういった方々に成長した姿を見せられて嬉しく思います。相手のホームではありましたが、何度もここで試合をしていたので、安心感と言いますか、いい形でプレーできました」

 そのようにこの舞台で決められたことを、鹿島の背番号27は喜んでいた。もちろん今度は、カシマスタジアムで決めたい!

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[文:サカノワ編集グループ]