久保建英のリバプール&アーセナル移籍の噂。しかし…「控え選手として」
久保建英 写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
新たなエージェント会社が、ソシエダサイドと最初の話し合いへ。
スペイン1部レアル・ソシエダに所属するサッカー日本代表(SAMURAI BLUE)MF久保建英(Takefusa KUBO)がドイツを拠点とする新たなエージェント会社と契約を結び、さっそくイングランド・プレミアリーグへの移籍の噂が浮上している。
『アス』が5月28日号でプレミアへの移籍の噂について報じたと、『スポーツ・ウィットネス』などが引用している。同メディアによると、プレミアリーグの複数クラブが23歳の日本人レフティに注目し、特にリバプールとアーセナルが具体的に検討していると伝える。
新たなエージェント事務所が間もなく、レアル・ソシエダ側と久保の今後について話し合いの場を持つ。久保には6000万ユーロ(約98億円)の契約解除金(移籍金)が設定され、契約が成立した場合、50パーセントの権利を持つ古巣のレアル・マドリードが約3000万ユーロ(約49億円)を受け取ることになっていると言われる。
アルネ・スロット監督率いるレッズが、その高額のディールに乗るかどうかも、まだ読めないところだという。
ただし、久保のプレーする右MF(ウイング)には、両クラブのエース級が君臨している。リバプールでは、優勝したプレミアリーグ得点王のエジプト代表FWモハメド・サラーが2027年まで契約を更新。アーセナルも久保と同い年であるイングランド代表のブカヨ・サカがメキメキと台頭している。
確かにリバプールでは32歳のサラーの後継者探しはテーマになりそうだが、あえて今そこに挑むタイミングとは言えないか……。実際、同メディアは「久保が現在プレーしているポジションを希望すれば、控え選手からのスタートになる」と見ている。
久保はシーズン終盤、レアル・マドリードとのコパ・デル・レイ準決勝でアシストを記録してインパクトを残した。一方、ラ・リーガでは2月24日のCDレガネス戦以降、ノーゴールに終わった。
北中米ワールドカップ(W杯)の出場権を掴んだ日本代表の3月シリーズ以降、スペインに戻ってからも連戦が続き、(レアル・ソシエダ全体に言えたが)なかなか疲労が抜けないようで迫力を欠いてしまった。
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そのあたりがメガクラブからどのように評価されるか。インドネシアなど東南アジアにも“久保ファン”は多く、確かにアーセナルやリバプールがより強化するアジアのマーケット開拓にも効果をもたらしそうだが――。