×

久保建英のアトレチコ・マドリード移籍はトーンダウン、グリーズマン契約延長で

久保建英 写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

スペインでのステップアップ、残すはレアル・マドリード復帰――。

 スペイン1部アトレチコ・マドリードは6月3日(現地2日)、フランス代表MFアントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)との契約を2027年6月まで延長することで合意した。公式サイトで正式に発表した。

 今シーズンはラ・リーガ38試合・8得点・7アシストを記録。しかし出場機会を減らしたため、MLS(メジャーリーグサッカー)やサウジアラビアへの移籍話が噂されてきた。

 それでもクラブのアイコンとして、今月開催されるクラブW杯、そしてラ・リーガとUEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)制覇へ、アトレチコのために闘う決断を下した。

 この決定に伴いトーンダウンしそうなのが、レアル・ソシエダに所属するサッカー日本代表(SAMURAI BLUE)MF久保建英(Takefusa KUBO)のアトレチコ移籍の噂だ。

 アトレチコのディエゴ・シメオネ監督は久保の才能に惚れていて、戦力として欲していると現地メディアで報じられてきた。ただし獲得するのであれば、グリーズマンなど前線の主力級の退団が“条件”と言われてきた。

 久保がスペイン国内でステップアップするのであれば、アトレチコ・マドリードが現実的ではないかと噂されてきた。だが今夏、その可能性が低くなったのは間違いない。

 久保にはイングランド・プレミアリーグのリバプールFC、トッテナム・ホットスパーFC、アストン・ヴィラFC、ドイツ・ブンデスリーガ1部のFCバイエルン・ミュンヘンなども関心を示していると言われる。一方、明日4日で24歳になる日本人レフティは、スペインでの戦いを優先させたいのではないか……という情報もある。

 現状では、来年の北中米ワールドカップ(W杯)を見据えて、ソシエダ残留が基本線か!?

 久保はレアル・ソシエダと2029年6月まで契約を結んでいる。現地報道によると、レアル・マドリードから加わった時から移籍金は6000万ユーロ(約96億円)に設定されていて、他クラブからオファーを受けた場合、レアルはその半額(3000万ユーロ以上)を受け取れる、あるいは再獲得できるという50パーセントの権利を保有していると言われる。

 レアル・マドリードは過去にもFWマリアーノ・ディアス、DFダニエル・カルバハルら一度放出したあと完全移籍で“買い戻し”をした選手もいる。

関連記事>>【サッカー日本代表】豪州戦スタメン予想。久保建英、遠藤航、鎌田大地…主力組が新世代に手本を示すか。注目の一つ、3バックのセンターは誰に?

 今年4月のコパ・デル・レイ準決勝第2戦では、マドリードのサポーターの前で1アシストを記録するなどインパクトを残した。久保が復帰を果たすこともあるのだろうか!?