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フェアだった中東の笛。内田篤人は「審判上手かった」とACL水原戦で感心

水原三星戦、決勝点となったシュートの軌道を追う内田。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

PKでは!? 内田も「狙っていた」そうだが。 

[ACL 準決勝 1st] 鹿島 3-2 水原三星/2018年10月3日/県立カシマサッカースタジアム

 アジアチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝ファーストレグ、後半アディショナルタイムに決勝点を決めた内田篤人は、試合を担当したナワフ・シュクララ主審と副審によるバーレーン人の審判団のセット、さらにイラクとサウジアラビアのアディショナルアシスタントレフェリーについて、「審判、上手かったね」と語った。事実上、アジア東地区の”クラブナンバー1決定戦”となる準決勝を担当したとあって、その試合コントロール力などに感心していた。

 内田はPKではないか? と思われたシーンを含め次のように言った。

「取ってくれるかな? と思っても取ってくれなくて。(ペナルティエリア内で相手と交錯したプレーで)PKを狙って行ったけど、取ってくれなかった。あと、DFがすでにイエローカードをもらっていたので、退場させられればという意図もありましたが。よく見ていましたね」

 ACLでは、確かにイエローカードの基準などがJリーグと異なっていた。それでも、ドイツのブンデスリーガで昨年まで8年間プレーし、UEFA欧州チャンピオンズリーグの常連でもあった内田から見ても、「上手かった」というレベルだったのは、なかなか興味深い。

 選手同士がヒートアップする場面はあった。水原三星のやや荒いプレーも目についた。ただ、ピッチにいる選手たちが判定にフラストレーションを抱えてプレーが委縮することはなかった。スタジアム内と外では、判定に対する受け止め方は異なっていたようだ。

取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI

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