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【移籍】日本代表『10番』久保建英のネックは『100億円』、「どのクラブも契約解除金を支払う意思がない」。新事務所がバイエルンと交渉…

久保建英。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

スビメンディ放出のレアル・ソシエダ、久保売却は焦らず!?

 スペイン1部レアル・ソシエダに所属するサッカー日本代表(SAMURAI BLUE)MF久保建英(Takefusa KUBO)は果たして今夏、ビッグクラブへ移籍するのだろうか。

 スペインメディア『エスタディオ・デポルティーボ』は6月6日、これまで報じられてきた情報を整理。ドイツ・ブンデスリーガ1部バイエルン・ミュンヘンが、久保の新たなエージェント事務所である『Sports360』と最初の会合を行ったと伝えた。交渉に入ったという情報がある一方、単なる話し合いだとも言われる。

 いずれにせよバイエルン、レアル・マドリード、バイエル・レバークーゼンのOBである元ドイツ代表司令塔トニ・クロース氏が筆頭株主を務める同事務所を介し、久保とバイエルンに接点ができたことは間違いない。

 バイエルンはレロイ・ザネの退団が濃厚となり、右ウイングの補強を検討。その候補の一人が久保だという。とはいえ加入1年目に活躍したミカエル・オリーズがレギュラーとして君臨しており、実現の可能性は低いと見ている。

 一方、リバプールFCやトッテナム・ホットスパーFCなどプレミアリーグの複数クラブも久保獲得に関心を示していると言われてきた。ただし、こちらも今のところオファーには至っていない。

 レアル・ソシエダでは、スペイン代表MFマルティン・スビメンディが7月に入り、アーセナルFCと契約を締結することが確実と言われる。さらにブライス・メンデスも移籍を検討中と噂される。

 そうしたなか久保の契約解除金(移籍金)は6000万ユーロ(約99億円)に設定され、移籍が実現した場合、そのうち3000万ユーロ以上が実質50パーセントの権利を持つ古巣レアル・マドリードに支払われる契約になっていると報じられてきた。同メディアは「どのクラブも、その契約解除金を支払う意思がない」と、その高額な移籍金がネックになっているということだ。

 レアル・ソシエダのホキン・アペリバイ会長は先日の記者会見で強調したが、クラブの顔である久保を売却する意思は今のところないということだ。そのため、この高額な移籍金が設定されているということだ。

 加えて、スビメンディの売却が実現するのであれば(さらにブライス・メンデスも!?)、レアル・ソシエダとしては久保放出を急ぐ必要はないというスタンスが分かる。

 久保は5日のオーストラリア代表戦、日本代表として初めて背番号10をつけてプレー。来年の北中米W杯に向けて、そのブランド価値は一段と上がっている。

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 ただし、レアル・ソシエダでは今年に入ってからノーゴールに終わるなど、パフォーマンス面は精彩を欠いている。新たな世代の突き上げも活発化しいているだけに、まずは久保が心技体を充実させた中で新シーズンを迎えることを期待したい。