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【日本代表】招集賛否の声があったが? その質問に佐野海舟の答えは…「自分のできることは限られているので…」

インドネシア代表戦でフル出場した日本代表の佐野海舟。写真:YUTAKA/アフロスポーツ

佐野航大との兄弟出場には「お互いまだまだここからの課題が多いと思います」。

[北中米W杯 アジア最終予選 グループC 第10戦] 日本代表 6–0 インドネシア代表/2025年6月10日19:35/市立吹田スタジアム(大阪)

 北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選、サッカー日本代表(SAMURAI BLUE)がインドネシア代表に6-0の勝利に収め、この予選を締めくくった。被シュートゼロというパーフェクトゲームを達成している。

 所属する1.FSVマインツ05での活躍が評価されて約1年半ぶりに招集された佐野海舟はこの6月シリーズ、ボランチとして2試合連続で先発。このホームでのインドネシア戦はフル出場を果たした。

 佐野は試合後、「誰が出ても同じような形で考えが共有できていたと思います。自分を含めて、いつもと違う新しいメンバーが入っても、より意識づけのところは練習で取り組んできたので、そこを試合に出せたと思います」と振り返った。

 オーストラリア戦では後方に構えすぎて、前線に推進力をもたらせなかった。このインドネシア戦はより前線をサポートする形に修正し、佐野自身もシュートまで持ち込んでみせた。

「自チームでもシーズン終盤になってきて、どんどん走って決められそうなところがあったので、この試合でもそれが出せた部分もありました。結果につながらなかったので、そこが悔しいです。オーストラリア戦で出た課題に対して、自分の良さは2列目からの飛び出しで、そこを意識しました。考えすぎた部分もあるし、安全なプレーも多かったので、今日はしっかりチャレンジしようと決めて臨み、それが良かったと思います」

 また、佐野航大との兄弟でのプレーも実現。ただし、日本代表で互いにコンスタントにプレーしていくには、まだまだであるという、その現実を受け止めていた。

「(兄弟でのプレーは?)別になんもないですけれど、お互いまだまだここからの課題が多いと思います。試合が終わってからも、お互い得点できるチャンスはありましたし、あそこをどんどん決めていかないと、上には行けないと思います」

 そして、やや唐突だが、今回の招集に賛否の声があったが? との質問も飛んだ。佐野は「自分のできることは限られているので、それを全力でやり続けるだけです」と答えた。

 1年前、最近では珍しいケースになっているJリーグから5大リーグ1部チームへの移籍が実現。鹿島アントラーズからマインツにわたり、中盤の軸となって、チームのヨーロッパカップ戦(カンファレンスリーグ)出場権獲得に大きく貢献した。

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 来季2025-26シーズン、マインツとともに、佐野がさらなる進化を目指す。