×

【移籍】三笘薫と交渉、久保建英は…。ドイツ王者バイエルンがザネ退団でウイング補強へ

三笘薫(左)と久保建英。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

ガクポ、レオンも候補。

 ドイツ・ブンデスリーガ1部 FCバイエルン・ミュンヘンが7月に開く夏の移籍マーケットで、ウイングをメインにこなせる2列目のタレントを補強することが確実となった。これまで名前の挙がっていたサッカー日本代表(SAMURAI BLUE)の三笘薫(Kaoru MITOMA)(ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC)を軸に、あるいは久保建英(Takefusa KUBO)(レアル・ソシエダ)を新たに加える可能性もある

 バイエルンは今夏か1年後にも獲得が有力視されていたドイツ代表フロリアン・ヴィルツを逃し、リバプールFCに奪われることになった。

 さらに今季で契約満了を迎えるドイツ代表レロイ・ザネが6月12日までに、トルコ1部ガラタサライSKへフリートランスファーから加入することが決定的に。当初ザネは年俸は減額されるものの複数年契約を結び、バイエルンに残留する線で合意したと現地で言われていた。しかし一転、トルコ行きを決断した。

 今季のザネは負傷の影響もあり、スタメンでの機会が限られていた。そうしたなかで、新戦力のフランス代表ミカエル・オリーズがアシストマシーンとなって主力の座を確保。ザネは右ウイングを中心に、左サイドとトップ下の控えに回った。

 そして一転して、より必要とされるガラタサライでのプレーを決断したのだ。

 このため「ウイング」が、バイエルンの今夏のテーマに。

 ザネ退団に備え、『ビルド』『スカイ』によると、バイエルンはすでに三笘サイドと交渉していて、三笘もドイツ王者でのプレーに前向きだと伝えていた(ただしオファーには至らずにいた)。

 とはいえ、候補者は複数いる。リバプールのコーディ・ガクポがリストアップされ、さらにACミランのポルトガル代表ラファエル・レオンでは、代理人がバイエルンのマックス・エーベル・スポーツダイレクターと懇意にあるという。

 ミランはレオン放出を拒否する構えだが、レオン自身は5年プレーしたミラノを離れたいと移籍を希望していると言われる。

 さらにバイエルンでは、13日で29歳になる左ウイングのキングスレイ・コマンにも移籍の噂がある(残留の可能性も出ている)。

 こうした状況を踏まえると、バイエルンが三笘 or レオン獲得に動くのは時間の問題か。ミランはレオンに165億円(1万ユーロ)以上の移籍金を設定し、譲らないスタンスである。三笘は同約66億円(4000万ユーロ)と言われ、条件面では優位か。

 そして久保だが、新たなエージェント事務所がバイエルンサイドと話し合いを持ったと言われる。ただし「交渉」の段階には至っていないと噂される。

 バイエルンが久保を加える場合、まさにザネのような役割を期待するはず。つまり右ウイングの二番手で、臨機応変にトップ下などでもプレーをしてもらいたい……という位置づけからのスタートになる。

 オリーズがザネからポジションを掴んだように、久保がオリーズから定位置を狙うという構図になる。北中米ワールドカップ(W杯)まで1年、出場機会が一気に減ることもあり得るとなると、リスクはかなりあると言える。

いま読まれている記事>>【移籍】クリスチアーノ・ロナウドがついに決断、年俸300億円超え 「1年契約」。浦和入りも噂されたが…

 加えて、久保には約100億円(6000万ユーロ)の移籍金が設定されている。基本的にリアル・ソシエダは久保を現時点では“非売品”と見ている。三笘らと比べても、堅実経営のバイエルンがその大金を投じる可能性は低いか?