【鹿島】広島戦、微妙な判定でノーファウル。レオ・セアラ「自分ではPKだと思いましたが、そこに関しては…」
鹿島のレオ・セアラ。写真:手塚大介/(C)Daisuke TEZUKA
「そこも含め、決めるべきところで、決めきるべきでした」
[J1 20節] 鹿島 1-1 広島/2025年6月14日18:03/県立カシマサッカースタジアム
J1リーグ20節、鹿島アントラーズは後半アディショナルタイム90+2分のレオ・セアラのゴールでサンフレッチェ広島に追い付き、1-1で引き分けた。勝点3は奪えなかったものの、優勝を争うライバルとの7ポイント差をキープした。
リーグ得点ランク1位となる12ゴール目を記録したレオ・セアラは試合後、「勝って終えられたら一番でしたが、劣勢から引き分けに持っていけたのは良かったです」と前向きに受け止めた。
「相手の守備は固く、セットプレーが試合を決定づける要素の一つだと思っていました。しっかりトレーニングしてきたことが結果につながって良かったです。(ケガ人の多い状況だが?)自分自身も小さいケガを繰り返してしまい、フル出場するケースが少なくまだまだ。スタートから出た選手も途中から出た選手も良い仕事をしての引き分けなので、ここから向上していくだけだと思います」
前半には佐々木翔の背後へ伸ばした足に、レオ・セアラが引っ掛かって転倒。鹿島にPKか! と思われた。しかしその接触を目の前で見ていた主審はノーファウルと判断した。
レオ・セアラは「自分ではPKだと思いましたが、そこに関して自分が何かを言うつもりはありません。判定が変わることはありませんし、特にコメントする必要はないかなと思います。そこも含め、決めるべきところで、決めきるべきでした。自分たちの質を磨いていくことが必要かなと思います」と、むしろ反省する。
PKかどうかで主審の判断に委ねるのではなく、決め切る。そこにフォーカスしていくのが鹿島であると、レオ・セアラも、鬼木達監督も語っている。むしろあのシーンを経て、“チャンスを作り出して決め切る。そこだけを目指す”という、チームとしての共通意識を持つこともできたと言える。
「試合に出る以上、いつも勝ちに行きます。それが今日は実現できなかったので反省して次の町田に向けて準備します。試合終盤はキツかったですが、チームのために力になりたいと思っていました。久しぶりに90分プレーできて、そこは良かったと感じています」
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得点ランキングトップに立つスナイパーは、もっと貪欲にゴールを積み重ねていきたいとその牙を磨く。