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【移籍】久保建英の獲得へ、エバートン「最優先で狙っている」。右ウイングが補強ポイント

長崎戦で突破を試みるレアル・ソシエダの久保建英(左)。写真:長田洋平/アフロスポーツ

ただし移籍金“減額”が条件か。

 イングランド・プレミアリーグのエバートンFCが、スペイン1部レアル・ソシエダに所属するサッカー日本代表(SAMURAI BLUE)MF久保建英(Takefusa KUBO)の獲得に向けて、具体的に動き始めたという。まだオファーには至らずにいるが、久保サイドと接触しているという。

『チーム・トーク』は7月21日、7日のレポートに続いてエバートンのデイヴィッド・モイーズ監督が今なお右ウイング(右MF)を最優先の補強ポイントに挙げていると報じた。そして久保サイドに対し「獲得を打診した」というのだ。

 心境著しい25歳のデンマーク代表イェスパー・リンドストロムがSSCナポリへ、また元U-21イングランド代表のジャック・ハリソンが田中碧の所属するリーズ・ユナイテッドFCへ、それぞれレンタルバックされた。そこで久保が「複数の候補がいるなか、久保を最優先のターゲットとしている」として、久保の新たなエージェントと接触したと見ている。

 毎年久保のメガクラブ移籍が噂されてきた。1年前はリバプールFCからの打診が大々的に報じられたものの、オファーには至らなかった。今夏はドイツ王者のFCバイエルン・ミュンヘンが興味を持ったという噂があったが、こちらもそこから進展が見られていない。

 また今回もレアル・マドリードが実質50パーセントの権利を持つ久保には6000万ユーロ(約103億円)の移籍金が設定されているが、同メディアによると、「エバートンは4000万ユーロ(約68億円)程度で、ソシエダが承諾するだろうと見込んでいる」と、安価で獲得できると予想している。

 ただし、レアル・ソシエダは今夏、マルティン・スビメンディをアーセナルFCに完全移籍で売却している。6000万ポンド(約118億円)とも言える移籍金を獲得し、しかも中盤の要を失っているのだ。

 それだけに、このタイミングで、久保を“バーゲン価格”で売却する必要性が全くない状況にある。それが今夏や来年であっても、レアル・マドリードが権利を行使し、2000万ユーロ(約34億円)で久保を買い戻すという可能性も間違いなく出てくる。

 基本的には、来年に北中米ワールドカップ(W杯)が控えていることを考えると、久保のソシエダ残留は有力視される。

 ただし、クラブ・ワールドカップ(クラブW杯)が終わったことで、メガクラブにも動きが出てきている。左サイドが主戦場ではあるが、マーカス・ラッシュフォードのマンチェスター・ユナイテッドからバルセロナFCへの移籍が決定的と言われ、『ウイング』が改めてホッとゾーンになり、また世界的な動きが出てきそうでもある(三笘薫も絡んでくるか)。

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 もちろん新スタジアムがオープンするエバートンが、本気で久保を口説き落とせば……。名門復活へのキーマンとして、久保がプレミア挑戦の道を切り開くことも大いに考えられる。