バルサ来日、三木谷浩史会長の一問一答全文「ファクトとして、着金していなかった」「法的関係は、弁護士と色々やりながらになると思う」。7/27 ヴィッセル神戸戦開催へ
取材に応じた楽天の三木谷浩史会長。(C)VISSEL KOBE
「スマホを見ていたら『来ない』と。なんだこれは! と」。懸念だったエアの手配には「大韓航空が本当に柔軟に対応していただいた」。
[30 周年記念チャリティマッチ] 神戸 – バルセロナ/2025年7月27日19:00/ノエビアスタジアム神戸
スペイン1部FCバルセロナが7月24日朝、公式サイトで日本ツアーを中止すると発表し、そこからヴィッセル神戸が責任企業である楽天グループの協力のもと開催へと漕ぎつけた。26日朝、チームの一向は無事神戸入りし、トレーニングを実施した。
神戸のオーナー(チェアマン)である楽天の三木谷浩史会長が26日に取材に応じ、「直接も、間接も全部やりました」「ミッションインポッシブルという感じでした」とこの3日間を振り返った。
また「友達である」エアアジアCEOのトニー・フェルナンデス氏とも連絡を取り合い、大韓航空機のチャーター機の手配を実現させたことも説明した。
三木谷会長の一問一答は次の通り。
――30周年記念マッチへの熱意は相当なものだったのでしょうか。
「30周年マッチというよりも、日本全国の特に子供たちが楽しみにしてくれていたと思うので、なんとか開催できて嬉しいです」
――バルセロナの「中止にする」という一報は、どのように知ったのでしょうか?
「おとといの朝(日本時間24日)、スマホを見ていたら『来ない』となっていて、なんだこれは!? と」
――そこから直接連絡を取ったのでしょうか?
「直接も間接も全部やりました。(ジョアン・ラポルタ会長にも?)右腕のアレハンドロ(エチェベリア氏)にジェラール・ピケ経由でつないでもらって直接話をして、エアラインの方たちも協力してくれました。大変でした……今までで一番大変だったかもしれません」
――原因は、報じられてきた日本のプロモーターのミスということでしょうか?
「そのへんは正直に言って、法的な話になるので。後日、しっかりとした弁護士など(専門)の方から説明してもらったほうがいいかなと思います。契約関係などあると思うので。ファクトとしては、着金していなかったということで、そのあたりを解決できました。本当に、いろんな方が協力してくれたことで、なんとかなりました」
――日程変更によるエアラインの手配も大変だったと?
「友達であるエア・アジアのトニー・フェルナンデス(CEO)を通じて、大韓航空の会長、様々な航空当局の方に連絡を取ってもらい、なんとかお願いをして、大韓航空が本当に柔軟に対応していただいて良かったと思います」
――ラポルタ会長とはどのような話を?
「久しぶりだね。来てくれてありがとう、と。」
――大変でした……。
「こんなことがあるのかと思いました。どのようなプロセスで、どういったミスがあったのか。もう一回見直したいと思います」
――開催できると安心したのは、どのタイミングでしたか。
「安心……飛行機に乗るまでですね」
――中止は絶対にあり得ないというスタンスだったのでしょうか。
「なかなか難しいな、と思いました。ミッションインポッシブルという感じでした。なんとかなりました」
――ヤスダグループとの今後のやりとりは?
「繰り返しになりますが、法的な関係については、弁護士と色々やりながらになると思います。韓国のプロモーターさんとも含めて」
――中止になった場合、これまで築いてきた神戸とバルサの関係、さらには日本サッカー界にも大きな影響があるのではという考えもあったのでしょうか。
「そこまでは考えていませんでした。ただ、もしも開催されなかったら大騒ぎになっていたかなと思います。(集まった記者へ)皆さんも(試合を)楽しんでください。本当に良かったです。良かった、よかった……それが一番です」