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【鹿島】鈴木優磨「GKに煽られ何倍も力になりゴールを決められた。ありがとうございます」「必ず優勝します!」天皇杯・福岡戦で延長116分決勝ゴール

天皇杯・福岡戦の試合後、サポーターの声援に応える鹿島の鈴木優磨。写真:松村唯愛/(C)Yua MATSUMURA

試合終了は22時30分過ぎ。声援を送り続けた熱きサポーターへ誓う。

[天皇杯 ラウンド16] 鹿島 3EX2 福岡/2025年8月6日19:00/メルカリスタジアム

 天皇杯4回戦(ラウンド16)、鹿島アントラーズが雷による約1時間の中断と延長120分の末、チャヴリッチ、知念慶のゴール、そしてエース鈴木優磨の延長116分の決勝弾で、アビスパ福岡に3-2の勝利を収め、ベスト8進出を決めた。

 2-1と鹿島1点リードで迎えた83分、試合を決定づけられるPKのキッカーを担ったもののGK小畑裕馬にセーブされてしまった。すると90+3分、シャハブ・ザヘディに同点ゴールを決められてしまい延長戦に突入する。

 それでもゴールを目指した鹿島のエースは116分、小川諒也のコーナーキックをヘッドで合わせて決勝点を奪ってみせた。

 鈴木は試合後のヒーローインタビューで、開口一番「すいませんでした」と謝罪。「90分で僕が決めることができたのですが、非常にチームに迷惑をかけたので、必ず最後、何とか自分が点を取ってチームを勝たせたいと思っていました」と語り、まさにエースの責任をまっとうしてみせた。

「いろんな選手から『まだある』、鬼さん(鬼木達監督)からも『やり続けろ!』と言われていました。延長戦でプレスをかけに行った時、相手のGKからすごく煽られたので、何倍にも力になってゴールを決められました。ありがとうございます」

 途中出場とは言え疲労の蓄積されていた延長の時間帯、しかし鈴木はあらゆる要素をパワーに変えてゴールだけを目指し続けた。

「今度僕が外したら、ブーイングをしていただいて、それが力になるので。何倍にもしてゴールを決めたいと思います」とも、サポーターに“リクエスト”した。

 22時30分を回る時間まで、スタンドから声援を送り続けた。そんな赤くスタンドを染め、勝利に導いてくれた鹿島のサポーターに向けて、鈴木は「僕らに残されたタイトルはJリーグと天皇杯。ここにいるお客さんが、優勝を待ち望んでいます。必ず優勝します」と、今シーズンのタイトル獲得を誓った。

鹿島】鬼木監督の記者会見>>PK失敗も決勝点を決めた鈴木優磨を賞賛「なかなか決定機を多く作れずにいたので、ビックリしちゃったのかな」「ストライカーは逃げないことが大事」

 天皇杯・準々決勝からの組み合わせは、今日7日17時からの抽選会で決定する。