×

バルセロナがクーマン監督解任。どうなる安部裕葵?

トレーニングマッチに出場したバルセロナの安部裕葵。(Photo by Eric Alonso/Getty Images)

負傷離脱中、Bチームのリストからも外れて。

 スペイン1部リーグ FCバルセロナが10月28日(日本時間29日)、ラージョ・バジェカーノ戦での0-1の敗戦を受けて、ロナルド・クーマン監督の解任を発表した。

 クラブ公式サイトによると、バルセロナのジョアン・ラポルタ会長がラージョ・バジェカーノ戦で敗戦したあと、本人に解任を伝えたという。58歳のオランダ人指揮官は29日に練習場のシウダ・デポルティバでチームに別れを告げるそうだ。

 クラブは「彼のクラブへの貢献に感謝するとともに、プロとしてのキャリアに幸運がもたらされることを願っています」とコメントしている。

 10月20日にホームで行われたレアル・マドリードとのクラシコを1-2で落とし、チーム全体がその傷も癒えぬまま、ミッドウィークに組まれた一戦も落とした。現在、4勝3分3敗(15得点・11失点)で9位――。リオネル・メッシ退団により過渡期にあるが、監督が責任を取り去る形となった。

 一方、バルセロナBに所属してきたMF安部裕葵だが、先月の段階で、同チームの2021-22シーズンの選手リストに名前がなく、背番号も与えられなかった。『ムンド・デポルティボ』は、「深刻な負傷」による離脱中のため、本人の将来を考えて2023年6月まで結んでいた複数年契約を打ち切る可能性があると、今後の動向に言及していた。

 鹿島アントラーズ時代に日本代表デビューも果たしている22歳のアタッカーだが、新天地の3部リーグでは厳しいファウルなどにも苦しみ、右足大腿二頭筋の断裂など度重なるケガに悩まされた。さらには復帰後に新型コロナウイルスに感染するなど、なかなか歯車が噛み合わずにいた。

 それでも7月にはクーマン監督のもと、主力が不在だったプレシーズンにはトップチームの一員として親善試合にも出場。インパクトを残す活躍も見せた。しかし、そうしたなか負傷で再離脱に。

 ただ、チームにも溶け込み、ここから復活劇が始まるはずだという期待も膨らが――。

 今回の監督解任が、その動向に影響を及ぼすのか。あるいは、やはり噂されるJリーグ復帰も!? あるいは欧州内の別チームへ……。激動のバルサの渦中にいる一人、安部が踏み出す次なるステップを待ちたい。

【注目記事】
【日本代表】田嶋会長が求めた「運」だけではない「貴重」な埼スタの芝生

【U-22日本代表】香港戦スタメン予想。松岡大起、郷家友太、畑大雅らJリーグ組が満を持して登場へ

【日本代表】森保監督への推薦状。大型レフティ伊藤洋輝がシュトゥットガルトのリベロで連続出場中

[文:サカノワ編集グループ]