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【SAKANOWAコラム│FC BayernとMunichに恋して vol.3】ルイス・ディアスが登場、トッテナム戦は特に地元の子供たちへのお披露目の場に

トッテナムとの親善試合でアリアンツ・アレーナのピッチに立ったバイエルンのルイス・ディアス。(C)Midori IKENOUCHI

ムシアラから「42番」継承された17歳レナート・カールが躍動。

 FCバイエルン・ミュンヘンは8月7日、ドイツ・ブンデスリーガの2025-26シーズン開幕を目前に控え、ホームのアリアンツ・アレーナでプレミアリーグのトッテナム・ホットスパーFCとの親善試合で、4-0の勝利を収めました。 

 今シーズンもカメラを背負ってママチャリでアリアンツ・アレーナに向かう日が始まります。晴天の夏日、ほぼ満席の72000人の観客で埋まり、夏休み期間とあり、特に幼稚園や小学校の低学年のかわいらしい幼い子供たちがバイエルン・ミュンヘンのスターたちを一目見ようと数多く訪れていました。

 試合前には今年2月、バイエルンからトッテナムにレンタル、今夏から完全移籍したマティス・テルに花束が贈呈されました。そのあとバイエルンのベンチを訪れ、全員と握手しながらあいさつをしていたのがとても印象的で、元本拠地への再訪にファンからも大きな拍手が送られていました。

 一方、数日前にバイエルンからレンタル移籍が決まったジョアン・パリーニャもトッテナムのスタメンとしてさっそくピッチに立ちました。

 バイエルンは長らくケガで離脱していたダヨ・ウパメカノが復帰し、何よりバイエル・レバークーゼンから加入したヨナタン・ター、リバプールFCから移籍してきたルイス・ディアスのビッグネームがスタメンから登場でスタジアムは大きく沸きました。

 キックオフから両者激しい攻防が続き、ディアスは積極的に仕掛け、それに触発されたハリー・ケインが先制ゴール! キングスレイ・コマンが2点目を入れて折り返します。

 後半開始から間もなくバイエルンはほぼ全選手を交代し、キム・ミンジェ、サシャ・ボエ、ラファエル・ゲレイロら実績ある選手に、10代の若手選手が加わります。間もなく弱冠17歳のレナート・カールが堂々とチーム3点目を決め、続いて18歳のジョナ・クシ・アサレが4点目を入れ、バイエルンの育成するティーンエイジャーたちが期待に応えました。

 試合後はトッテナム出身のケイン、昨季まで対戦相手だったディアスが、トッテナムの選手と談笑していました。この日のスタンドは公式戦のような大応援が控えられ、代わりにかわいらしいちびっこたちが一生懸命応援する声に、選手たちは反応していました。

 17歳のカールには、昨季までヤマル・ムシアラが付けていた「42番」が与えられることが発表されています。また昨シーズンはケガに悩まされた伊藤洋輝は順調にリハビリをこなしている様子をクラブと本人のSNSなどでも伝えていて、復帰を楽しみに待ちたいと思います。

【FC BayernとMunichに恋して vol.1】モータースポーツからサッカーの世界へ足を踏み入れた1年目、魅了され続けて迎えた街

 バイエルンは8月22日のRBライプツィヒ戦でブンデスリーガの開幕戦を迎えます。ブンデスリーガの移籍期間は9月2日まで。まだ選手の移籍もあり得るような話も聞かれますが……。

photos and text by Midori IKENOUCHI