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久保建英のバイエルン移籍はややトーンダウン、アーセナルの動向がポイントに

久保建英 写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

元恩師ポステコグルーが監督を務めるトッテナムも関心を示す。

 スペイン1部レアル・ソシエダに所属するサッカー日本代表(SAMURAI BLUE)MF久保建英が、来季2025-26シーズンに向けて、その動向が注目を集めている。

 このほど『チーム・トーク』は、イングランド・プレミアリーグのリバプールFCが久保の代理人(仲介人)と接触を図ったと、具体的な動きが起きているとレポートしている。さらにトッテナム・ホットスパーFCとドイツ・ブンデスリーガ1部FCバイエルン・ミュンヘンが興味を示しているとも報じた。

 まだ「関心」の段階であるものの、バイエルンがこの夏に動く可能性は低くなりつつある。

 バイエルンは今季、右MFに23歳のフランス代表ミカエル・オリーズを獲得。その能力は桁違いであるもののケガを繰り返すドイツ代表リロイ・ザネとポジションを争うなか、オリーズは抜群のボールコントロール能力と高いクロス精度で、レギュラーポジションを掴んだ。

 ザネは今季でバイエルンとの契約満了を迎える。するとマンチェスター・シティでもプレー経験のあるアタッカーに対し、アーセナルFCが獲得に向けて打診していると報じられてきた。

 ただ、4月に入り、ザネはバイエルンからの延長オファーを受け入れる意向を示していると、『ビルド』などがレポートしている。

 条件はこれまで年俸1500万ユーロ(約24億円)+ 出来高500万ユーロ(約8億円)だったが、年俸1000万(約16億円)、出来高は200万ユーロ(約3.2億円)から300万ユーロ(約4.8億円)まで下げられると言われる。

 とはいえ大型契約である。『スカイ』のフロリアン・プレッテンベルク記者はこのほどエックス(@Plettigoal)で、バイエルンのクラブ内でもザネ残留には懐疑的な声があると伝えている。それでも本人もバイエルン残留を優先したい意向だという。

 バイエルンの久保獲得は「もしもザネが退団した場合……」という条件付きだったと見られる。しかもオリーズやトップ下のジャマル・ムシアラの充実ぶりを踏まえると、もしもドイツ名門に加わった場合、日本代表レフティはまず控えからのスタートにもなり得る。

 アーセナルがそれでもザネを獲得に行く――。そうなった場合、バイエルンが再び久保に熱視線を送る可能性はある、という状況だ。

 一方、プロキャリアのブレイクのキッカケを与えた横浜F・マリノス時代の恩師でもあるアンジェ・ポステコグルー監督率いるトッテナム・ホットスパーFCも久保に興味を持っている。ただ、こちらはポステコグルー監督の来季続投が条件になるか……。

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 またスパーズはマーケット終盤に大胆に動く傾向がある。結局どこからもオファーに至らなければ、久保獲り一気に動くことも!?