【浦和】阿部勇樹の”背中”を見て成長してきた柏木陽介が新キャプテンに
ACLの大会MVPを獲得した柏木。写真:徳原隆元
Jリーグ復帰から6年間務めた阿部からバトンタッチ。副主将は興梠慎三と遠藤航。
浦和レッズが1月28日、2018シーズンのチームキャプテンが柏木陽介に決まったと発表した。副キャプテンは興梠慎三と遠藤航。
ゼリコ体制下の2011年は鈴木啓太が担当。ミハイロ・ペトロヴィッチ前監督が就任した12年からは、同じタイミングでイングランドのレスターから浦和に復帰した阿部勇樹が担い、昨季まで6シーズン務めてきた。
浦和の看板を背負ってきた阿部からのバトンタッチ――。柏木は「自分に何ができるか考えながら、チームを引っ張っていけるように全力を尽くしますので、応援よろしくお願いいたします」とコメントしている。
試合開始前の選手入場の際、柏木は必ず二番目――つまり先頭の阿部に続いて入場してきた。「阿部ちゃんのようにはなれないけど、自分にしかできないことは何かを常に考えている」と、ずっと阿部の背中を見て成長してきた新主将の誕生となる。
また、ここ数年チームの中心選手としての意識を高めていた柏木は、「立場はキャプテンでなくても、自分が引っ張っていくぐらいの気持ちでやっていく」と決意を示し、厳しいゲキを飛ばすことも増えた。
このオフには神戸からの高額オファーを蹴って、浦和残留を決断。2016年に背番号10をつけたときに続き、自分自身と向き合い新たな「柏木陽介」を見出そうとしていることが分かる。2018年、柏木がピッチの中と外で浦和を牽引する。
文:サカノワ編集グループ