早くも好調!クリスティアーノが「体質改善」に着手。柏をACL本選に導く2ゴールを決める
クリスティアーノがさっそく「体質改善」の効果を発揮して2得点・1アシスト!写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
パフォーマンス向上を狙い、昨年末から栄養士を雇い食事を管理。
[ACL プレーオフ]柏レイソル 3-0 ムアントン・ユナイテッド/2018年1月30日/日立柏サッカー場(2月1日~:三協フロンテア柏スタジアム)
FWクリスティアーノが2ゴールを決める活躍で、チームをACL(アジアチャンピオンズリーグ)の本選に導いた。柏レイソルはグループEに組まれ、全北現代(韓国)、傑志(香港)、天津権健(中国)と同居した。
クリスティアーノはまだ体を絞り切れていないものの、動きが”重い”わけではなかった。要所での切れはむしろ時間が経つごとに良くなり、後半、相手DF陣の集中が途切れたところを見逃さず、常に一歩先手を取り2ゴールを演出してみせた。苛立ったりフラストレーションをため込むようなシーンもほとんどなく、冷静に自分のペースを保ち続けていた。
昨年から新たに取り組んだことは何かあるのか――? 試合後にそう聞くと、彼は照れながら答えた。
「ピッチ内のパフォーマンスの向上を狙い、ピッチ外での体のケアにもう少し力を入れようと考えて、昨年末から個人的にブラジル人の栄養士さんを雇っているんだ。食事をきちっとケアしてもらうことで、パフォーマンスアップはもちろん、選手寿命も少しでも伸ばせればなと考えている。かなり適切に管理してもらっている」
来日6年目の31歳。30代に突入すると、体調面の変化が如実に現れると言われる。一方、彼のように自分自身と向き合うことで、30代に突入してから、再ブレイクを遂げたストライカーは――小林悠、興梠慎三、大久保嘉人、川又堅碁……――Jリーグには数多くいる。
柏のエースストライカーは3年前にも経験しているこのACLについて、「サプライズの多い大会だ。浦和よりもウチのほうがいい戦いができているんじゃないかと思っていたなか、浦和が優勝を果たした。そのようなサプライズのある大会。ノックアウトステージに勝ち進み、いい意味でのサプライズを起こしていきたい」と抱負を語った。
Jリーグでの活躍も期待されるところ。昨季の得点ランク上位5人はすべて日本人が独占した。この日のような高い集中力を維持できれば――ACL&J、史上初の2大会での得点王獲得も見えてくるはずだ。
取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI