【千葉】「全部が全部、プレスには行かない」町田也真人が語ったジェフスタイルの”変化”と”課題”
千葉一筋7年目、背番号10をつけて2シーズン目を迎える町田。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
アンカー脇を狙われる問題は「修正できる」。
[ちばぎんカップ]ジェフユナイテッド市原・千葉 1-4 柏レイソル/2018年2月4日/フクダ電子アリーナ
ジェフユナイテッド市原・千葉のMF町田也真人が2月4日のちばぎんカップ・柏レイソル戦で、4-1-4-1の右サイドハーフで先発し、臨機応変にアンカーやインサイドハーフの傍にポジションを取りながら、攻撃をリードした。1-4という大差で敗れたものの、「ショックはありますが、通用する部分も改めて分かりました。課題はとても多く、まだ開幕まで時間があるので修正していきたいです」と前を向いた。
2年目を迎えるファン・エスナイデル監督のもと、昨季はプレッシングスタイルを前面に押し出してきたが、「今日は全部が全部、前から行くという形をとらなかった」と、町田は変化について説明。ガムシャラにプレスに行くわけではなく、相手の出方を見ながら対応していったという。「でも、相手のボランチのところで、ボールを持たれてしまうと、ちょっときついと思いました。はがされたとき(数的不利)にはプレスバックを早めて、ブロックを作る時間帯があっても良かったかなと思いました」と、プレッシングとリトリートをより明確にすることを課題に挙げていた。
アンカーの脇を狙われるとピンチになった。ただ、「そこは相手を外に追い出すなど対処できる。修正はできる問題だと思います」と、町田のなかでは解決へのイメージができているようだった。
「(前半など)良い場面はあったが、決め切れずにいる間にペースが相手に移り、簡単に失点して、苦しい時間を多くしてしまった。でもポジティブには考えています」と、千葉一筋7年目のアタッカーは取り組むべきことが分かったことを前向きに捉え、何より「簡単に失点しまったので、粘り強く、ダメな時間帯も耐えないといけない」と、”しぶとさ”の欠如を悔やんでいた。
「上手い相手はあそこ(アンカーの脇)を簡単にはがしてきて、そのあと(センターバックの)ドゥさん(近藤)とマスくん(増嶋)に助けられているところも多いけれど、それでは1年通してでは厳しい。もうちょっとチームとして、前から行けなかったときのことも考えないといきたい」
改めて彼はプレッシングと対をなすリトリートのクオリティを高めることを今季のポイントに上げていた。そして「今日心配させてしまいましたが、開幕まで残り全員で協力して、一丸となってやっていきます」と、背番号10がすっかり板についた町田はチームを代表するように、そう力強く宣言した。
取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI