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内田篤人が上海申花戦のあと、チームメイトに伝えたメッセージ。さっそく確信した「この方向性で絶対に間違っていない」

「いいチームに来たよ、俺」。踏み出した一歩。

上海申花戦は右サイドバックでフル出場を果たした(写真は1月の新体制発表)。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

 内田は前日敗れたJリーグ勢について触れた。

「レイソルもフロンターレもそうだったように、勝点3を取るのって本当に難しい。だから、やっと一歩。何試合もあるなかのひとつ。それが後々、あのときの引き分けが……ってなるのか、気にすることもなく次のステージに進んでいくのか、それはこれからの頑張り次第になる」

 加えて内田自身も、コンディションが上がってきている手応えを掴めた。

「どんどん良くなっているな、っていう感触はある。コンビネーションもだけれど、僕自身のゲーム体力だったり、ボールタッチだったり、クサビを入れるパスだったり、やっぱり戻ってきていると感じる。もう少し上下動をできるようになればいいけれど」

 もちろん、長いシーズン、ここから波もあるに違いないと覚悟する。それでも「一歩」を踏み出せたことを、内田は正直に喜んでいた。

「全然間違っていない。俺らいいサッカーをしていると思う。続けていくべきだね。ACLに出てくるチームをこれだけ押し込むなんて、普通はできないよ。それを普通にやっていたでしょ、いい選手が多いよやっぱり。俺、いいチームに来たよ」

 第一歩がなければ、二歩目はない。鹿島アントラーズの2018シーズンが始まり、そして内田篤人のサッカー人生が確かに動き始めた。

取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI

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