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浦和相手に冷や汗、1点差先勝に鹿島の内田篤人「でも勝っている。明日は明るくやるよ」

三竿健斗(左)と勝利の”タッチ”をかわす内田篤人(右)。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

ルヴァンカップ、アウェー埼スタで前半3ゴールを奪うものの後半2失点。

[ルヴァン杯 準々決勝 1st] 浦和 2-3 鹿島/2019年9月4日/埼玉スタジアム2〇〇2

 鹿島アントラーズのキャプテン内田篤人はルヴァンカップ準々決勝の浦和レッズとの第1戦(ファーストレグ)、ベンチからピッチに立つ選手たちに声を掛け、給水やハーフタイムの際には小泉慶らとディスカッションも交わして、勝利を支えた。

 アウェーの埼スタで前半のうちに3点を奪う文句なしのスタートを切った。しかし、後半2失点を喫してしまい、(もちろんまだファーストレグではあるが)大喜び……とまでは行かない展開になってしまった。

 内田は試合後、次のように振り返った。

「レッズ相手に3点取って、そこから1点を返されると、こういう展開になってしまう。戦術を変えないといけないのは向こうという流れで、それに合わせて飛び込まなくていいところに飛び込んだり、慌てなくていいところを慌てたり、そういうところがちょっと出てしまった」

 小泉慶、ブエノ、チョン・スンヒョン、小池裕太、最終ラインの平均年齢は23.75歳であり普段あまり組んでいないユニット。だからこそ、内田はこの経験が次に生きるはずだと期待も寄せる。 

「厳しい試合や厳しいサッカーをしてきた選手は、ここでドンと構えられる。今日は後ろ(最終ライン)に若い選手や久しぶりの選手もいた。そういうところは大岩監督が言っていたけれども、しっかり反省して次に臨みたい。でも……」

 内田は頷いて言った。

「でも、勝っているから。それに(アウェーで)3点取っている

 どこかチーム内に負けたような雰囲気が漂っている。ただ、勝利は勝利。先勝は先勝。

 カシマスタジアムで臨む第2戦、浦和が2点奪うまでは1点差負けでも、ベスト4に勝ち上がれる。優位な状況で、ホームでの決戦に臨める。そのようにポジティブに捉えていた。

 そして内田自身も「どこでゴーサインが出るかは分からないから、そのためにいつでも出られる準備はしています」と語った。

「(勝ったのように負けたような)変にそういった雰囲気にしないほうがいいと思う。日本人の真面目で良いところであり、良くないところ。だから、明日は明るくやろうかなと思います。大岩監督も言っていたけれど、顔を上げてね。思い切り上げていくよ。ずっと勝っているんだから。ここからさらに勢いに乗っていける」

 内田もそう言って、前を向いた。

 ルヴァンカップ鹿島対浦和のセカンドレグは9月8日、カシマサッカースタジアムで18:30から行われる。

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[取材・文:塚越 始]

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