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Jリーグ初のVAR採用!浦和GK西川周作が警戒する「中断の増加」

浦和の西川周作。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

ルヴァンカップの決勝トーナメントで試験導入。

[ルヴァン杯 準々決勝 1st] 浦和 – 鹿島/2019年9月4日/埼玉スタジアム2〇〇2

 Jリーグは9月4日のルヴァンカップの準々決勝4試合で、公式戦初めてVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)を試験導入する。このあと準決勝、決勝を含めた決勝トーナメント(プライムステージ)の計13試合で採用される。さらに、J1・J2参入決定戦も対象だ。

 VARが介入するのは、「ゴールにかかわるシーン」「PKにかかわる判定」「レッドカードにかかわるシーン」「選手誤認」の4つ。主審が無線でVARと連絡を取り合い、状況に応じて、ピッチ脇に設置されたビデオを確認するオン・フィールド・レビュー(OFR)でのチェックを行う。

 昨年から日本代表の親善試合、さらにSBSカップ、Jリーグ国際ユーストーナメントといったユース世代の大会でも試験を重ねてきた。

 9月4日にホームで鹿島アントラーズとの準々決勝に臨むGK西川周作は、VAR導入により、次のように一段と気を付けたいと語っていた。

「ルヴァンカップのトーナメントなのでPKやFKが重要にもなってきます。PKの際の新ルールでは、一歩でも先に出るとイエローカードをもらい、得点機にも関わってきます。そこは改めて注意したい。カードをもらうことだけはまず避けたいです。ただ、そこを気にしすぎず、相手のキックを止めるための駆け引きも大切になってきます」

「あとはビデオを確認する場合、少し間が空きます。そこで試合が一旦中断され、改めて試合が再開されるという数が増えます。そこで気が緩むことなく、集中してやらないといけないとは思います」

 ただ、VARの有無に関わらず、主審とコミュニケーションを取ることで、それぞれがストレスを抱えず試合に集中することが大切だとも強調していた。

「(VAR)導入により、良い点と問題点が出てくると思いますが、ビデオ判定が入ることで確実な判定がより下されるようになります。自分はいつも審判の方たちをリスペクトしながら試合に臨んでいて、ここ最近、レフェリーの方は非常にコミュニケーションを取ってくれますし、そこは大切にして、いい方向に向かっていければと思います」

 浦和対鹿島は4日19:30キックオフだ。

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[取材・文:塚越 始]