実現した「待っていてください」。菅原由勢は吉田麻也から「もう来たか」

オンラインのメディア取材に応じた日本代表の菅原由勢。協力:日本サッカー協会

2018年ロシアW杯に向かう吉田への名古屋U-18の寄せ書き。「頑張ってください」の中で唯一、「待っていてください」と書いたのが菅原だった。

[国際親善試合] 日本 0–0 カメルーン/2020年10月9日/オランダ・ユトレヒト

 日本代表対カメルーン代表戦の直後、名古屋グランパスが公式ツイッター(@nge_official)で、次のようにつぶやいたメッセージが話題を呼んだ。

「2018FIFAワールドカップのメンバーに選出された吉田麻也選手へ、当時の名古屋グランパスU-18から寄せ書きが送られました。ほとんどの選手が『頑張ってください』とメッセージを送った中で、一人だけ『待っててください』と書いた選手がいたと吉田選手が教えてくれました。 祝 初キャップ!菅原由勢選手」

 名古屋U-18の先輩と後輩にあたる。ただ、その年齢差は12歳。

 そのメッセージをオランダの地で実現させ国際Aマッチデビューを果たした菅原由勢が10月10日、オンラインによるメディア取材に応じ、このメッセージに関するエピソードについて明かした。

「はい、『待っててください』と書きました。吉田選手は僕にとって大きなモチベーション、大きな目指すべき存在であり、尊敬していました。ただ、追い付き追い越さなければいけないとも思っていました。だからこそ1日も早く、一緒のピッチに立ちたい思いはありました」

 その目標をまず実現させた。

 とはいえ、吉田はすでに国際Aマッチ100試合以上を記録している。まだまだ比較などできず、これがまだ一歩目だと菅原は自覚する。

「まずは2年前の自分に、ようやくここまで来れたと伝えたいです」

 また、オランダに来てからは吉田とこんなやりとりをしたと明かす。

 合宿で最初に顔を合わせた時、吉田からそのメッセージについて触れてくれて、「もう来たか、すぐ来ちゃったな!」と話しかけてくれたそうだ。20歳のDFは「そのことを覚えていてくれていたことが嬉しかったです。口に出して具体的にしていくことが、A代表デビューにつながったと思います。それは自分にとっても大きなことでした」と言う。

 そしてカメルーン戦のあと、吉田から「デビュー、おめでとう」と声を掛けられた。また、友達や知人からも祝福メッセージがたくさん寄せられ、菅原は「いろんな方から連絡が来て、本当にデビューしたんだなと思いました。ただ、ここからがスタートもっと試合に出て、成長を続けていきたいです。返信は全員にしました」と語った。

 名古屋グランパスU-18の世代をつないだメッセージ。2年前、菅原はもちろん真剣に書き込み、それを吉田も感じ取っていたのだろう。

 待っていた吉田、追いついた菅原。オランダ・ユトレヒトでのカメルーン戦、それぞれにとって特別な一戦になった。

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[文:塚越始]

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